萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

千歳空港大混雑~詳報

2008年02月25日 | 日々の記録

<この日の朝は温泉に浸かってから、こんな景色を楽しんでのんびりしていたのだが・・・。>

昨日、札幌から帰ってくるのは大変であった。

呑みすぎた事もあるが、左程の緊張感なしに目覚めた。定山渓のホテルで朝湯に浸かって、のんびりしてから、10時のバスで札幌に向かう。前日羽田に帰るメンバーから、飛行機の欠航や遅れの情報は得ていたので、ネットでチェックはした。13:00発の小生の便は「遅れ」はあるものの、「欠航」ではなかったので空港に着けばなんとかなると高をくくっていた。

が、JR札幌駅に着いてうろたえた。新千歳空港行きのJRが大雪の為、不通となっていたのだ。他人事の時は「フツー(普通)だったらいいじゃん。」かなんか、冗談をいうのだが、自分がその場に立ち会うと冗談ではない。空港バスがANAのビルの前から出ている、というのでそちらに回ってみるが、長蛇の列。いつ乗れるかわからん。出発時刻13:00までは後1時間半しかない。仕方なく、いくらかかるかわからんが、タクシーを拾う。

到着時間を聞くと「大体1時間で行くのですが、今日はターミナルに入るところが混んでいて1時間半はかかりそうです。」という。「遅れ」があるので、まさか、13:00丁度に出発することはなかろうが、それにしても13時半ぐらいには着いておきたいものだと焦る。

そんな気分でタクシーに乗っていると、前日東京へ向かった上司から、電話が入る。東京から「今日帰れるのか?」との心配の電話かと思ったら「まだ、函館にいる」という。「え、まだ函館ですか?なんで??」


彼の説明によれば、昨日(23日)14:30の便で東京に帰るべく、大雪の中、千歳空港に行った。一行は小生の上司K氏、同僚のT氏、後輩のK池氏の三人。また、仙台に帰るM上氏の便も欠航となり、羽田への切符に変えて待機していた。

「遅れ」ということで、搭乗手続きをすませてから待ったが、一向に出発する気配はない。結局、6時間待たされた挙句、20時過ぎになって「欠航」とのアナウンスが入った。慌てて、チケットを購入しようとしたが、長蛇の列。札幌の宿の手配をするも満杯で断られる。おまけにJRは雪の為不通。タクシーも無い。万事休すとはこのことだが、一番若いK池氏がなんとかレンタカーを借りてきた。

千歳⇒羽田の航空券は月曜まで「満席」でキャンセル待ちだ。4人は函館に向かうことにした。悪戦6時間の闇夜のドライブの末、午前3時半に函館に着いた。現地の社員に押さえて貰ったホテルに泊まったそうだ。大雪の闇の中、運転できたのは普段から豪雪地域を走っているM上氏のおかげだったという。明けて、本日昼過ぎの便でようやく函館から東京へ帰れるというのだ。

この話を聞いた小生の気分はブルー一色。同じ目に会ったら、小生はどうするか。函館まで、行くか。幸い昨日と違うのは12時から青空になっていることだ。やがて、タクシーのラジオから、千歳空港の発着が開始されました、との臨時ニュースが入る。やった。と思う反面、早く着かないとキャンセル扱いされるかも、という焦りに、すでに「欠航」と言い渡されているのでは、という絶望感も混ざり、じっと座っているのが苦痛になる。

とにかく、全ては着いてからだ。

と思うが、空港の大分手前で渋滞。ノロノロ運転が続く。オイオイ、頼むよ。早く着いてくれ。と焦ることしきり。

ま、ダメなら、空港で寝泊りすればいい。

と開き直るといくらか気分は楽になる。

やっとの思い出で14時ちょっと前に空港到着。タクシーの運転手が言う。空港までこんなにかかったのははじめてです、と。JR札幌駅で乗り込んでから、丁度二時間経過していた。


<滑走路は真っ白。乗るべく機体は到着しているのだが、なかなかゴーサインが出ない。>

前日からの欠航騒ぎで出発ロビーは難民キャンプ状態でごった返していた。ソファやベンチは既に人であふれている。何の為に並んでいるのか分からん行列が5列、6列、7列、その隙間に、床に毛布(どこから持ってきたの?)を敷いて寝ている者、そのまま地べたに座っている若者達、幼子を抱えてオロオロしているご婦人ナドナド。

電光掲示板で自分の便をまず確認。便名の横を右に辿っていくと、「欠航」という表示はない。「遅れ」のようだ。まずは一安心。Webチェックインしていたので、そのまま、手荷物検査して中に入れる。出発ロビーとは違い、中は空いていた。

しかし、昨晩から泊り込んでいる、福岡の女子高生の軍団がいた。何かゲームをやって嬌声を上げたり、歌ったりとやたらと喧(かまびす)しい。一晩ぐらい空港で泊まったとて、彼女達のエネルギーは磨り減らない。担当の強面の教師の方がまいっていたようだ。

最初は3時間遅れの16:00出発予定だったが、「いつになるか分かりません、また連絡します。」のアナウンス。前日の仲間達と同じ運命が小生にも待ち受けているのかと不安になるが、無事17:50に機内へ案内され、18:30には千歳空港を飛び立った。

いや~、めでたし、めでたし。


コメント
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