萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

山スキーは楽し

2008年02月09日 | 山と温泉

<針ノ木岳の大雪渓。奥の稜線までシールをつけて登る。>

小生の趣味の一つに「山スキー」がある。スキー板の下にシールというのを貼って斜面を登り、頂上もしくは適当な尾根に上がって、シールを外してすべり降りてくる、という遊びである。

ゲレンデスキーと違うところは、

◇リフトを使わず自分の足で登る。
◇ゲレンデのように圧雪されたすべりやすい雪面ではなく、自然の雪の上を滑る。
◇基本的には冬山登山と同じなので、登山の経験・知識・装備を持っていなければならない。
◇ゲレンデに比べて景色が素晴らしい。
◇登りの運動量は登山と同じか、スキーはいている分それ以上なのでいい運動になる。
 したがって、風呂上りのビールがことのほか旨い。

などか。

例年だとこの連休は乗鞍に山スキーに出かける。山スキー&温泉&酒の楽しいツアーだ。年々同士が少なくなり、ここ数年はS田氏と二人、またはK杉氏を加えた三人で出かけていた。そのS田氏もK杉氏も会社を辞めて故郷に帰ってしまった。ついに、小生ひとりとなった。ひとりで行ってもいいのだが、以下、理由で行けない。

◇まず、足がない。昨年まではS田氏のスズキジムニーで真っ白な雪道もなんのそので行けたが、それがない。小生のクルマも一応スタッドレスを履いてはいるが、もう10年ぐらい一年中履いているので、まず、用は足さない。

どうしても行きたいなら、スタッドレスタイヤのレンタルというのがあるのでそれを利用する手はある。しかし、まだ以下リスクがある。

◇ここ数年、山スキーヤーの遭難があいついでいる。やはり、厳冬期を単独で行くのは危険である。

◇温泉宿にひとりで泊まろうとするのは難しい。特に連休ではなおさらだ。

あえてこのリスクを犯して出かけることにしたとしても、

◇温泉宿の手配から、運転までやってくれた世話役のS田氏がいない。

これが一番大きな理由かもしれない。例年、自動的といっていいほど、彼の手配したコンベアに乗っかって行けば、山スキーができ、温泉に入れ、大酒を呑めた。いわば、ひとつのシステムが出来上がっていたのだ。それが崩壊してしまった。何事も失ってはじめて“ありがたみ”が判る。

山スキーに行きたいなら、なにもかも自分でやらないといけない。そうなのだ、事前準備をする間もなく、気がついたら2月の連休になっていたのだ。もっとも、厳冬期を避け、4~5月なら、いろいろなリスクが薄まる。クルマもノーマルタイヤでOKだし、厳冬期に比べれば山も安全だ。

今年のデビュー戦はその辺りか。


<針ノ木の雪渓を登りつめ、稜線に達すると向こう側が見えた。黒部湖と立山だ。豪快な景色にしばし、唖然とした。やっぱり、山スキーは楽し。>
コメント
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