萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

雪と紅梅

2008年02月05日 | 散歩

<雪景色の中の紅梅>


<結構咲いている>

この前の雪の日、大宮公園を散歩していると、白一色の景色の中に薄っすらと咲く桃色の花が目に入った。紅梅である。2月に入れば梅が咲く、ということを思い出したが、この雪の中で出会うとは思ってもいなかった。何分咲きというのか判らないが、紅梅はもうかなり開いていた。白梅の方はまだ硬い蕾であった。もう、一、二週間たてば見頃となるようだが、春の兆しを感じるにはまだあまりにも寒い。

桜と違って、梅の花見というのは流行らない。梅の咲く時期はまだ冬だ。花の下で落ち着いて呑んでいられない。火気厳禁の公園では熱燗にする訳にもいかない。自分の庭に梅を植えて、部屋で呑みながら見れたら、と考えたこともあるが、これは面倒だ。隠居でもしたら、考えてもいいが。

理想的なのは蕎麦屋の中庭か何かに梅があって、それを見ながら呑む、というシュチエーションが一番いい。思い当たる店が一軒あるが、果たして梅があったかどうか。今度確かめてこよう。

梅と言えば、大宰府天満宮。お土産でも「梅が枝餅」が有名だ。これは天満宮に祭られている菅原道真が梅好きであったことに由来している。道真が大宰府に流される時、我が家の梅に別れを惜しんで詠んだ有名な歌、

東風吹かば にほひおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ(春を忘るな)

がある。道真は901年に大宰府に左遷、903年没。享年59才。失意のうちに力尽きた感あり。今では学問の神様として全国にある“天神”様で知られている。季節柄、あちこちの天神様が受験生で賑わっていることだろう。“受験”の時期に学問の神様道真の好きだった梅が咲く、というのも何かのめぐり合わせのようで面白し。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする