萬蔵庵―“知的アスリート”を目指すも挫折多き日々―

野球、自転車の旅、山、酒、健康法などを徒然に記載

雪国~節分

2008年02月03日 | 散歩

<朝、目を覚ますとそこは雪国だった>

昨晩、某所で吉幾三の「雪国」を歌った。夜遅く、店を出るとチラホラと雪が舞いだしていた。その雪はそのまま振り続いたようだ。今朝、目を覚ますと、家の周りがすっかり、雪国に変わっていた。小生が呼んだ雪かも知れぬ、と寝惚け眼(まなこ)で思った。

 結構積もってきたので、大宮公園へ散歩に行くことにした。物置から最近めったに使わなくなった登山靴を引っ張り出す。まずは足元を固めてから出発である。積雪は5cm程度だが、非常に歩きづらい。湿った雪なのでところどころ、大根おろしのような水溜りが出来ている。登山靴は大正解だった。

20分ほどで公園に着く。さすがに人通りは少なかったが、写真を撮っている人が数人いた。物好きは小生ばかりでは無いようだ。

池ではカモ族やユリカモメが普段と変わらずに水面に漂っていた。もっとも、シベリア生まれのキンクロハジロたちにとっては、こんな日でも大して寒さは感じていないだろう。


<「寝ぐせ頭の貴公子」は雪でもどこ吹く風のご様子。>

せっかく来たので、氷川神社にもよってみる。


<こんな日は池にかかる丹塗りの橋が、ことのほか目立つ>


<意外と人出は多かった>

この雪だ。神社も人は少なかろう、と思ってやってきたのだが、意外に多かった。境内のアナウンスを聞くと、今日は節分で、午後から相撲取りやら落語家が来て豆まきをやるようだ。そうか、今日は2月3日。節分だ。関取や噺家が来るなら、人出も多かろう。

小生はそこまで付き合う気はない。お参りした後は、本来の目的である蕎麦屋へ直行。いつもの蕎麦焼酎の蕎麦湯割りと「そばがきの揚げだし」をたのむ。最初に出てきた温かい蕎麦茶が五臓六腑にしみわたる。温かい飲み物のありがたみを改めて知らされる。

焼酎の後は日本酒を二合ほど戴いて、しめに「せいろ」をたのむ。前にも書いたがここの蕎麦はうまい。ほろ酔いになったところで、雪の降る町に再び繰り出す。

夕食の買出しを済ませてしまおうと思ってスーパーによる。節分とあって、「恵方巻き(太いのり巻き)」が山積みになっていた。もともと、関西の風習であったはずが、最近では関東でも流行っていると何かの本でよんだが、スーパーに積んであるのを見て、実感した。

 関東の節分は、めざしを玄関などに飾って、豆を撒くのが相場だ。我が家でもその昔は毎年行った。父が鬼の役で子供達が「福はぁうちぃ、鬼はそとぉ~」と言って豆を撒く。終わったら、歳の数だけ豆を食べれる。小学生の頃は10粒程度しか、食べれず、不服だったのを覚えている。いまなら、堂々50粒は食べれるが、あの硬い豆を喰う気にはなれない。もっとも、一人住まいでは、鬼の役をやったら、豆を撒く奴がいないし、鬼がいないのに豆を撒くのもむなしい。掃除も大変だ。

にわか雪国の冬の晩は、鍋に熱燗で過ごすに限る。そして、そっとつぶやけばいいのだ。

  福は内、鬼は外。今年もおいしいお酒が呑めますように。 

と。

まてよ、たしか小生の名は望ノ萬蔵(もう呑まんぞぉ)というのではなかったかね。え、そうでしたっけ。
コメント
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