みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

廻り花之式

2015-06-21 17:25:09 | 茶道
田んぼ用水ポンプ機場の今日の担当は相棒の方なので、私は心置きなく茶道の稽古へ出掛けることが出来た。梅雨空で、時折サッと雨が降ったと思うと止むことを繰り返していたが、暑くもなく寒くもなく、意外に心地よい日だ。

濃茶付花月の前に「廻り花之式」という花月の稽古をした。皆が順番に進み出て、花台に盛られた色々な花々の中から1~3種ぐらい選んで、床の間の花入に入れる。

   

鬱陶しいと思いがちな梅雨だけれど、意外に心魅かれる花が多い季節なんですね。クチナシ アジサイ ホタルブクロ ハンゲショウ ネム 等々。雨に濡れたこれらの花々と出会うと、どうしてこうも心がしみじみとしてくるのだろう ・・・

花台から花を選ぶときも、花入に入れるときも、理屈を忘れて気持のおもむくままにした方が、花も花入も引き立つ感じがする。ああでもない、こうでもないと理屈に囚われていた若い頃の自分を思い出して、我ながら苦笑した。こんなことを思いながら帰庵して、復習のつもりでテキストの「廻り花之式」のページを開いたら、「自然に型にとらわれることなく活けるようにと願われてこの式はつくられました。」と書いてあった。「花を入れるときに思量をこらして考えるとよけい真実に背いてしまう」云々とも。そうだったんだ!

それにしても今日は降ったり止んだりだったから、機場担当の相棒は落ち着かなくて大変だったかも。

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