みつばやま小零庵だより

宇宙の塵、その影のような私ですが、生きている今、言葉にしたいことがあります。

善光寺の崩壊

2017-05-09 22:43:03 | 俳句
俳句の会で太田の善光寺へ行きました。創建当時(室町時代)の遺構として、茅葺の楼門が国の文化財に指定されています。阿吽の仁王像の迫力も、なかなか見応えがあります。この楼門を潜り、正面の石段を上ると、堂々たる構えのお寺があるのですが・・・





屋根は破れ、壁は崩れ、荒れ放題です。上の写真の反対側はもっとひどい惨状・・・ 訪れる度に崩壊が進んでいるようです。軒下の斗組も彫物も立派な、由緒のあるお寺なのに。

かっては、万灯会(まんとうえ)のときなど、大変な賑わいで、健脚の若者たちが遠くからも来て、男女の出会いの場だった、とは、俳句の仲間の長老の話。数十年前ごろ、檀家の村人の間で争い事があって以来、このお寺が放置されるようになった、とか。

手入れされていない境内では、多種多様の草たちと出会いました。

          

       小さいといふこと美(は)しく白菫

       風さへも通はぬ寺や浦島草






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