俺は雑多な書物を喰って生きる山羊みたいなもので、
色は、と言えば黒くなりきれない。
極寒の廃墟の街の断崖絶壁の頂上の穴ぐらに潜み、
まどろみつつ最近はひきこもりがちだ。
いつだって「歌」は天からまるで雨みたいに降ってくるし、
だからって俺が出掛けない理由には、なりはしないのだ。
虚構の世界の空気を吸って生きているんだけど、
目覚めている時はまるで、夢を見ている気分だ。
今となっては多くを望む気もないし、
何をどう考えたところで時間が巻き戻るわけではない。
そうできるぜ、って言われたとしてもそんなの、
まっぴらごめんだ。
だって夢はまだ続いているんだし、
俺はとにかく何ひとつ、否定する気なんかないんだよ。
ちょっとずつだけど俺だって考えたんだ、
そのことの意味ってやつをね。
うん、でもまだ保留だ、
一生保留・・ってことになっちまうかもしれない。
でも思うんだけど、
「答え」を見つけた気になった時ほど、ヤバいんだぜ。
そのあとで出来ることと言ったら、
それを否定するか、もしくはそいつにしがみつくか・・・
しか、ないんだから。
さて、何だかんだ言っても・・・恐らくは今日あたり、
例の「冬至」なんだよな。
今日を境に、世界は逆回転を始める。
偶然だけど、
友達の義父の葬式が、今日だったかもしれない。
そういうのってきっと、
関係あるんだぜ。
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