無題

2011-12-24 17:16:50 | Weblog


俺は雑多な書物を喰って生きる山羊みたいなもので、

色は、と言えば黒くなりきれない。

極寒の廃墟の街の断崖絶壁の頂上の穴ぐらに潜み、

まどろみつつ最近はひきこもりがちだ。

いつだって「歌」は天からまるで雨みたいに降ってくるし、

だからって俺が出掛けない理由には、なりはしないのだ。

虚構の世界の空気を吸って生きているんだけど、

目覚めている時はまるで、夢を見ている気分だ。

今となっては多くを望む気もないし、

何をどう考えたところで時間が巻き戻るわけではない。

そうできるぜ、って言われたとしてもそんなの、

まっぴらごめんだ。

だって夢はまだ続いているんだし、

俺はとにかく何ひとつ、否定する気なんかないんだよ。

ちょっとずつだけど俺だって考えたんだ、

そのことの意味ってやつをね。

うん、でもまだ保留だ、

一生保留・・ってことになっちまうかもしれない。

でも思うんだけど、

「答え」を見つけた気になった時ほど、ヤバいんだぜ。

そのあとで出来ることと言ったら、

それを否定するか、もしくはそいつにしがみつくか・・・

しか、ないんだから。

さて、何だかんだ言っても・・・恐らくは今日あたり、

例の「冬至」なんだよな。

今日を境に、世界は逆回転を始める。

偶然だけど、

友達の義父の葬式が、今日だったかもしれない。

そういうのってきっと、

関係あるんだぜ。



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