小さなシンクロニシティ

2011-11-28 10:39:40 | Weblog


晩秋の昨日、昼寝をしていたら電話が鳴って、

(俺の電話はめったに鳴らない)

誰かと思ったら

懐かしい、兄弟のような友だった。


内容は、ちょっと心配してしまうような事柄であったが、

俺はついつい、ほっこりしてしまった。

昨日はお葬式で雅楽を生で聴いたよ。

すごくよかったな。

って言ったら、

昔、オマエを雅楽の演奏会に連れて行ったら

「こんなの音楽じゃねえ」って怒ったことがあったぜ(笑)

って言われて、

そういや、そんなことあったかも・・って

うっすらと思い出して赤面しつつ

ははは・・・・そうだったかな、ごめんごめん

と言うしかなかった。


しかし一昨昨日(さきおととい)は義父と会って酒を飲み、

一昨日の

お葬式に出発の時には、

車を守ってくれている義母に会い、

お葬式では手伝いに来ていた母と会い、

司会をしていた兄と会った。

お葬式は比叡山ふもとの坂本という所で行われた。

行く途中、

つれあいのひとの要望で、日吉神社にちょっとだけ寄った。

もみじの紅葉が、あんまりにも綺麗だったから。


帰ってから、読んでいた本の続きにいきなり

「竜田姫は例年その挨拶の後、坂本の日吉神社に渡られ、

侍女たちは鮎から猿に乗り換え、叡山を越えたあと吉野を

目指されていたのだが・・・・」という文章が出てきて、

(梨木香歩「家守奇譚」)

むむむ・・・小さなシンクロニシティだな、と思っていたのだ。

「鮎から猿に乗り換え」?何だそりゃ、って感じなのだが、

上の文章は完全に「あちら側」の世界の出来事である。

(作中で)それを語るのは亡くなってしまったはずの、旧い友。

そして俺には、生きていてくれてる旧い友から突然の電話。


小さな親密な雲がふわふわと、

俺の周りを漂っているような感じ。


そんな感じだった。



おーい、清治。

オマエの言ってたこと、何事もなくこのまま終わるよ、きっと。

大丈夫だ、きっと。









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