水、という物質は、ある定義によると、
「地球上でいちばんありふれた物質」なのだそうだ。
さもありなん(←この言葉、とても好きである)。
水 は、砂漠とか以外なら、何処にでもある。
我々の身体を構成する物質も、ほとんどがこの 水 である。
水 が無ければ生物は生きてゆけない。
さて、
その 水 は、温度が100度を超えると 水蒸気という、気体に変化する。
だから
驚く事に「温度100度のお湯」というのはこの世に存在しない。
当然と言われればそうだけど、何だか不思議。
そして0度より低い温度になると 水 は、固体化する。
簡単に言うと、凍る。
この0度と100度のキリのよさは偶然ではなくて、
そもそも温度(摂氏)というものが 水 の特性をもとに設定されているからだ。
こーゆーのって、小学校の理科の時間に習った・・・ような事だけど、
俺は以前にも言ったように
理科の時間は(も)、国語の教科書を読んで暇つぶしをしていたので
習った記憶は、ない。
大人になってから、科学の本を読んで知識を得た。
メートル法といい、摂氏といい・・・・よく出来てるわよね。
さて、
上空の気温が0度をはるかに下回った今週、わが国のあちこちでは 雨 が固体化して降ってきて、
我々俗世の、地上はえらい事になった。
この現象を日本語では 雪、と呼ぶ。
普段の 雨 と呼ばれる液体状であったなら 水 も、
河川に流れ込んだり、下水道に流れ込んだり、地面に染み込んだり・・・・
で、あっさり何処かへ消えてしまうのだけれども
固体化した奴等はそう簡単には消えてくれはしない。
顕微鏡でしか見えないような微小な 雪 の結晶たちは
集団化すると 低温を維持するための大きな力を持ってしまい、
なかなか溶けてくれない。
きょうは仕事で
日本海側の、兵庫県 豊岡市に行ったのだが、まあ、凄かった。
3日くらい前に降った雪が、全然溶けてないのだ。
あたり一面の雪、雪、雪。もう、説明するのも面倒くさい、っていうか、
説明できないほどの豪雪。
スキー場でしか見たことのないような景色が展開していた。
ああゆうところで暮らすのは冗談抜きで大変であろうと推察される。
それにしても
水 が、ただ(低温で)固体化する、ってだけの事で
ここまで面倒くさい事態が勃発するのだ・・・・という事実に
大げさだが、少し唖然としてしまった。
10トンダンプで 雪 を運んでる光景も目撃した。
何往復もすれば、誇張ではなく、巨大な「山」を造れるダンプが、
雪 に対しては全然無力に見えた。
雪は・・・・・何往復しても全然減りやしない、無駄だ。
あんなの、固体化さえしなきゃ、ただの 水 なのに。
世界って、とことん不条理で不思議だ。
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