御伽草子

2012-06-27 17:01:52 | Weblog




太宰の「御伽草子・カチカチ山」を読んで、

”37歳の醜男”である「狸」に同情した。

”月の女神アルテミスの化身”である16歳の美少女、「兎」が

最後の泥舟で「狸」を謀殺するくだりで、

「あなた『鮒』っていう美味しいもの食べたことある?」

と言って誘い出すのだが、

・・・そう、

「狸」は確かに「鮒」を食べたことないよな、と変な感心をしてしまった。


話は猫のことに移るのだが、

猫の大好物は世界中どこの猫でも「焼き魚」であろう、という

推論があった。何の本だかすっかり忘れちまったんだけどさ。

しかし猫は、人間が与えなければ魚を捕獲する手段など持たない。

本来、「猫」と「魚」に接点などどこにもなかったはずなのだ。


でも「猫」は「魚」が大好物である。

こういうのは考え出すと不思議だ。

え?全然不思議じゃない?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むむむ。

まあいいけど。


しかし「御伽草子・カチカチ山」は面白かった。

「狸」に感情移入せずにはいられない。




俺なんかもはや「狸」より年上である。







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