太宰の「御伽草子・カチカチ山」を読んで、
”37歳の醜男”である「狸」に同情した。
”月の女神アルテミスの化身”である16歳の美少女、「兎」が
最後の泥舟で「狸」を謀殺するくだりで、
「あなた『鮒』っていう美味しいもの食べたことある?」
と言って誘い出すのだが、
・・・そう、
「狸」は確かに「鮒」を食べたことないよな、と変な感心をしてしまった。
話は猫のことに移るのだが、
猫の大好物は世界中どこの猫でも「焼き魚」であろう、という
推論があった。何の本だかすっかり忘れちまったんだけどさ。
しかし猫は、人間が与えなければ魚を捕獲する手段など持たない。
本来、「猫」と「魚」に接点などどこにもなかったはずなのだ。
でも「猫」は「魚」が大好物である。
こういうのは考え出すと不思議だ。
え?全然不思議じゃない?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・むむむ。
まあいいけど。
しかし「御伽草子・カチカチ山」は面白かった。
「狸」に感情移入せずにはいられない。
俺なんかもはや「狸」より年上である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます