俺は今は、京都市の郊外で暮らしている。
京都の繁華街まで行くには30分位かかるけど、
不便ではない。でもけっこう、田舎だ。
生まれた所は偶然、大層な都市だった。
新宿駅まで歩いて行ける距離だったんだよ、あそこって。
でも小学校一年生の、確か秋頃に家族で広島県に引っ越した。
そこは当時、いわゆる「田園地帯」みたいなところで、
見渡す限りの田んぼ、そして夜はカエルの大合唱。
子供心にもまぁ・・びっくりしたもんだった。
言葉も全然通じないし。
そのあと奈良県で学生寮に入って3年だけ暮らした。
ここも大した田舎だった。
でももう、田舎には慣れていたから、何てことなかった。
友達を好きになるのと同時進行で、
街のことも、じわじわと好きになった。
そのあと、大阪に出て暮らした。
大都会・・・って感じはしないのだけれど、
でも都会は都会だよね。
二十数年暮らした中の何年かはアメリカ村で、
また一年くらいは梅田の繁華街で働いた。
ごみごみした街だったけど、俺は心から好きだったな。
都会での暮らしと、田舎での暮らしって、
意識がぜんぜん違うように思う。
どちらが いい、悪い、というのではないが。
近代になって「都市」というものが成立する以前は、
誰もが田舎暮らしだったことを思うと、
田舎のほうが自然でいいのかもしれないけど。
最近になって、郊外に住むようになったような友達って
けっこう多いから、
みんな似たようなことを感じてるんじゃないのかな?
と思ってこんな日記を書いてみた。
そうそう、大阪に出る前は俺は、
いつか東京に帰るつもりだったんだよ、
そういえば。
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