「ロック」という価値観は廃れてしまうのだろうか。

2010-11-30 08:13:27 | Weblog




「ロック」は死に絶えてつつあるのだろうか。

・・・もしかしたらそうなのかも知れない。

それならそれで、しかたのないことだけれど。


何せ、産まれたのは1950年代だからね。

「ロック」という価値観が

危険なほど輝いていたのは多分、

1960年代後半なのだろう。


でも俺がまだ十代だった頃はまだ

じゅうぶんに「ロック」は危険っぽくてかっこよかった。


不穏な感じ、不健康な感じ。

一触即発、すべてをひっくり返せそうな匂い。

そんな「感じ」がありありと存在した。

手にとって触れることすら出来るような気がしていた。


そういうのって今はもう、

嘘みたいに「ない」。

多くの音源の中に、確かに封じ込められてはいるものの。


いろんな物事が

年月という川の流れに洗われてしまうみたいに

抜けていった。

サイダーから炭酸が抜けていくみたいに

しゅわしゅわと。


でもそんな時代に生きることが出来て良かった。

ロックのあの「不穏な感じ」は、

薄灰色だった日常を10000倍くらい

面白くしてくれたから。


そんな「感じ」はもう二度とないような気がしているんだけれど、


予測を裏切って、

戻って来てくれたら嬉しいんだけどな。







コメント (2)
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