俺自身はめったに飲まないのだけれど、
コーヒーって魔力的にいい匂いだ。
でも例えば、猫なんかはあの匂いを、
いい匂いだとは感じていないのだと思う。
だってもしそうなら(そうじゃないなら)、
喫茶店の周りに猫が集まって
ウニャウニャ言ってるはずだ。
猫が魔力的に惹かれるのはマタタビだ。
まぁ、それはそれとして。
ずっと前に日記に書いた、SF小説に出てくる
「着用者の死を感知したら即座に首を切り落として
冷凍保存する宇宙服」は確か、
口のところに「吸い口」があって、
くわえたら 水か、コーヒーかどちらかが自動的に出てくるのだ。
むむむ、そういうのっていかにもありそうだよな。
宇宙服のどこかのタンクにお好みの飲料を
あらかじめ入れておくのだろうけど、
俺だったらコーヒーではなく、何を入れておくだろう?
・・・・ほうじ茶かトマトジュースだな。
時々、こそっと日本酒なんか入れたりして。
ちょっとぬるめの熱燗で・・温度難しそうだな。
それで調子に乗って宇宙空間で飲みすぎて、
泥酔してヘルメットに切断されて冷凍されたりしてね。
・・・・・・・・・コーヒーに戻ろう。
俺がまれにしかコーヒーを飲まなくなって久しいのだが
それでも、コーヒー豆を挽いた匂いをかぐと
静かで落ち着いた幸せな朝、というような
イメージが浮かぶ。
それはきっと子供の頃に憧れた、
喫茶店のモーニングサービスの
あるべき姿なのだ。