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全てに「最高の」公演だった

2023年09月05日 19時39分39秒 | オペラに挑戦
今公演翌日の夕方6時。 暑くて熟睡はできなかったが、3時間昼寝したかな。どうにか体調も復帰のきざしで、やっと「何かしよう」の気分になってきた。公演疲れが薄れるのに合わせて、「あの快感」も消えていくようで、まずこのBLOGをちゃんとまとめておかないとで始めた。
どの部分をとっても、全てに最高の公演になったと200%の満足感を持ってる。この歳でこれだけの疲れが残るほどまで自分を突っ込ませて、突っ込んだ分以上の楽しさ、幸せ感をもらえた。これを「最高」と言わずして何と言うかでしょう。

まずは公演そのものから。 来てくれた男性友人から「四幕では泣けた」とのコメントが来た。終了後の納会では合唱の助っ人に入ってくれた女性のセミプロが「今回歌ってみて、ボエームが好きになった。いつかミミが歌えるように。」と感想してた。 僕は立ち稽古(舞台も衣装も無い)時に感激したし、つい「ウルっ」もあった。ストーリーは当然知ってる、ラストの泣かせるメロディーも知ってる。でもググっときた。ソリストさんの凄さがあって、そこに演出が命吹き込んで、感動する芸術性を生み出していく。「これがオペラ」の世界なんだろうね。
毎年こんな感想は持つのです。でも今年はちょっと異次元だったように感じてます。それはたぶん演出家「古川さん」の成長なんじゃないかな。彼の精神性が相当に上がったんじゃないだろうか。元々演目に対する姿勢が中途半端じゃないし、自分の思想があって、それを役者に表現させる苦心が凄い。この熱で攻めてこられると、われわれ素人役者でも人が変わる。これはマジックみたいな感じです。最後の3日間で素人の演技だってドンドンよくなっていく。ひとえに「演出家のエネルギー」ですよ。
マエストロ(瀬山さん)がまた古川さんと同じ性格なんだろうね、マジック力の塊みたいな人。だから合唱団の歌だってグイグイっとよくなっていく。子供合唱の色が変わっていくのが聞き取れたもの。ついつい、後ろで演技してて、「上手い」と褒めてた。
この2人お互い演技と歌(音)で持ち分を別け切ってる、お互いの強い信頼をベースに。 だから製作に無駄がない。瀬山さんとは3回目かな、関係者との人間関係もグッと近づいててもう家族みたいな関係。今回で家族みたいなオペラ製作集団になったんじゃないだろうか。
ビデオができるのが楽しみ。早く観たい。そして「これがボエームだ!」と内で叫びたい。

次は個人的なことで。 いろんな面で今の自分がそのまま出てたな。いい面も悪い面も。
一番褒めたいところは 「上手くなりたいと思って努力する。自分が楽しむために環境作りで協力する。」それを自然とやれたことかな。結局だれのためじゃない、全て自分のためにやってたことなのよ。でもそれが周りにいい影響をもたらしたとなったら最高じゃんよね。そんな活動ができて、それがこんな素晴らしい公演につながったんだと思えば、こんな幸福者もなかなかいないでしょう。
朝楽屋口から入ったところで、先生に呼び止められた。「岳ちゃん、三幕の頭 岳ちゃんの歌うわずってるんだな~。」と朝からきついダメ出し。それから一人研究。「そうかこの音が前の掛け声のテンションを引きづって高めになってるな」。 これはこれで正しかったんです。本番ではここ冷静に楽譜通りの音で歌えたと思って、終了後先生に確認したら、「そこは直ってた。でもその後が直ってなかったな」。 もう終わっちゃたよ、なんだそっちもあったのかよ。 確認してみた。なるほど、掛け声のエネルギーで音引っ張りあげてたは。素人はこんなもんです。
僕テノールで歌うようになって声が大きくなってるのは自覚してます。舞台で歌ってても「この声は僕の声だとお客さんは解るんじゃ」と思ってます。そのこと自体は悪くない、ましてや今回は雑踏の中で聞こえて来る掛け声だの、感情なんだから声と役者が特定されるのは問題ないと思うけど、楽譜に無い音はまずいね。 今回は練習をガッツリやっただけに、歌に不安が無かった。が故にズボラになって、いい加減になってた箇所が多かったかもな。難しいね。
終了後 昔のオペラ友人から「ちょっと目立ち過ぎと違う?」の評もいただきました。
う~ん、ここはしょうがないね、ぼくのキャラだから。まっそこは見る人の感性、おれはおれでいるしかないでしょう。よっぽどおかしければ演出家が注意するでしょうからね。「山高帽は辞めよう」の指導がきたように。
舞台で演技する事への不安、緊張 そんなのは思わなかったな。10年やってきた慣れなんだろうね。歌同様、ズボラ、いい加減はでてるんだろうな。 引き締めんといかんね。反省。
今回は40名ほどの友人が来てくれた。わざわざ福井から小さい頃からの友人夫妻もきてくれたんです。彼等はオペラ初心者。5月に奈良法隆寺で野外オペラを観る予定で奈良まで来た夫婦。あの時は雨で中止となり、今回の座間が彼等には初オペラになった訳。イタリア本場オペラのリベンジが僕が出るオペラっていうんじゃ可哀そうな気もするが、巡り合わせだ、あきらめろ だね。でも終了後大感激してくれてました。そりゃそうだろう、あれだけの質を伴った公演だからな。中央にもってったって、十分人集められる中身だぜ!(ちょっと強気) ロビーで別れる時「来年もくるわよ」と奥さん。ノヴェッラオペラファンでは一番遠方の人じゃないでしょうか。

ノヴェッラオペラは今回 二段も三段もレベル上げたと思います。嬉しい反面大変なことだと思うのです。僕は一参加者ですから責任って無いんですが、主催してる先生は大変だよな。質が上がれば上がっただけ評価の目も多くなり、厳しくなる。 評価を下げられない という宿命を背負う訳でしょう。まっそういう重圧に打ち勝っていかないと大成できない世界だから覚悟はしてるんでしょうけど。
僕ももうこんな歳だけど、古川さんが中央に出ていく一助になればと想い、次回もワークショップに参加して、環境作りでお手伝いしましょうかね。
最後にオペラ10年、今回の活動を通してわかった自分のキャラ。 人といることが好きなんだね。1人で居るタイプじゃない。多くの、いろんな才能技術持ってる人とワイワイやりながら何か作って行くの好きなんだわ。そして周りにいい環境が提供できたらそれを自分の楽しさに変えられる才能があるらしい。まっ根っから「楽しさ追求」タイプだからな。オペラはいい趣味だ。
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書きたいことが沢山あって

2023年09月05日 07時35分45秒 | つれづれなるままに
公演の後述談 簡単にはまとまりません。書き始めるとあれもこれも書いておかなくちゃになって、コンパクトな文にならんのです。ましてや疲れが残ってる体、脳みそでは散文にしかなりません。 で、昨日はあきらめました。 今日から体を休めるために白州滞在を計画してます。ならばあっちでじっくり回想し、文にまとめようと思います。もし後述談を期待されてる方いらっしゃったら御免なさい。ちょっと待ってです。

今は誰でもいつでもどこででも写真が撮れる時代。さすがに舞台で撮った人はいませんが、「えっ、こんなとこで撮ったのかよ」と思う写真があるんですは。合唱団のグループLINEアルバムが各位が撮った写真であふれてます。みんな楽しんだんだがわかるいい笑顔。いいね、年寄りがこんな顔してはしゃいでる。辞められんね。
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最高の公演になった (序)

2023年09月04日 11時33分18秒 | オペラに挑戦
また終わっちゃいました。喪失感、虚脱感、お疲れ感いっぱいの今日です。目を閉じて静かにしてると、スーッと眠っちゃう状態です。歳も大いに影響してるんだろうな。
公演そのもの感想、出来事などは次で書くとして、事前にはこんな情報もあったんです を2つまとめておきます。

     先週だか今週の「週刊新潮」に載ったイベント紹介記事です。
終わってみたら、こんな簡単な言い回しじゃ済まない質だったとおもうがな。


    8/31にあった舞台作りの模様。 
舞台で作業するのに危険なので、オケピットは舞台の高さまで上げてあります。
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さっ 本番だぞ

2023年09月03日 09時03分42秒 | オペラに挑戦
とうとう公演日です。 昔はそれなりの緊張感があったけど、今日は全く無い。歳とったということか、練習バッチリで余裕があるってことか。 今日のためにわざわざ福井から来てくれた旧友夫婦と昔話が弾んでるのも大きいな。
この夫婦とは5月に法隆寺で野外オペラ観るつもりだったのが、雨で中止を経験した仲間、夫婦にとって初オペラが雨、そのリベンジが今日の僕の舞台。幸なのか不幸なのか。
今日は11時半楽屋集合。12時昨日のダメ出し。昼食べて、メークして、1時半練習室で声出し、2時公演開始。2時半から3時頃まで舞台上。それで終わり。5時過ぎに来てくれた仲間とホワイエで懇談して、舞台の後始末を手伝って、7時から隣のレストランで関係者一同での納会、帰宅はおそらく午前様。 そんな1日もいいでしょう。
いつもの調子だ、楽しい舞台にしよう。昨日のGPでも歌2箇所飛ばした。
油断大敵。「冷静に」に肝に銘じて。
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最高の仕上がり

2023年09月02日 10時14分17秒 | オペラに挑戦
昨日は出来上がった舞台での最終調整。今日は「GP」と言って、本当の本当の最終調整=本番で事故が起きないように全ての流れを確認する日。だから基本歌も演技もおおきな修正はもうできない所まできました。
昨日の練習 出番は二幕全部と三幕の頭でチョロっとだから、一、三、四幕は全部客席でみてきた。いいです。ほんとにいいです。今まで参加した作品の中で最高の作品に仕上がってるんじゃないかな。絶対凄いのはソリストさん達。どの人もすばらしい。だからどんどん話の中に引き摺り込まれて、四幕ではつい涙になっちゃう。それほどです。
ボエーム歌えるのも今日明日の2回だけ。来るところまで来ちゃった。自信持ち過ぎず、丁寧に冷静に歌うことが大事。
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2週続けて「源ちゃん」推薦

2023年09月02日 08時59分17秒 | つれづれなるままに
昨日の源ちゃんも良かった。  NHKラジオ「源ちゃんの飛ぶ教室」 9/8まで視聴可。
これで2週続けて推薦することになっちゃたけど、良いんだからしょうがないな。
今回は 枕の話 100年前の記録について 大きな気付きがあるな。「探す気が無ければある物だって見つからないでしょう」(いやいや、気が無いんじゃない。無かったことにしたいんでしょう) その通りだ。 前に日本人のキャラとして「正面から反省しない、責任とらない」「間違った事は無かったことにしてしまう」ということを書いた。 今回の源ちゃんの話を聞いて、ここにもそんな事実があったのか です。 自分たち日本人って怖い民族だな。
一コマ目の 坂本龍一の最後の9年を書いた本の紹介もいい。 改めて偉大な音楽家だったなを改めて思うな。  50分です。聞いてみてください。
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汚染水放出 中国 日本政府

2023年09月01日 08時25分14秒 | 国を憂う
福島のトリチュウム汚染水を沖合に放出している。これに対して中国と日本の両政府のやり合いは子供の喧嘩を見るようで、滑稽でさえある。 嘆かわしい両政府だ。
今の両政府への感想を書く前に、海洋放出をするにあたっての日本政府の事前説明は必要十分だったのかについて思いを書いておく。  僕は「不十分で、間違ってた」と見ています。 一番大きいのはそのスタンス。 全世界に向かって「我が国内での不始末で、大変申し訳ないことだが」の謝罪から始めたか、謝罪の気持ちがあったか です。 今から振り返れば、「こっち都合で、これしかないんです。よろしく。」と しかも賛成してくれるであろう主要国に対してのみ協力要請したにすぎなかったのじゃないか? さらにその裏付けに「IAEA」にお出まし願った という経緯ではなかったのか? と推測すると出発点がズレてたわけで、手前勝手に過ぎたんだと思ってます。日本人の謝り下手、無反省性格が出たかな。
で、今の両政府だが、 中国は只々「大人気ない」反応で、他国ながらこんな政府で国民のみなさんよく支持されてますね です。ひとの揚げ足をとって、少しでも優位を得たいと考えてるだけじゃないですか。こんな中国政府は只々論外です。
一方日本政府 そんな中国政府相手にわざわざ反論申し上げてる。 「遺憾です。中国政府に抗議申し上げた。」と反応。「何それ!」です。 言いたい者には言わせておけばいいじゃないですか。堂々としていてほしい。外交もこれまでのままでいいんですよ。粛々と継続していればいい。相手にするから向こうはさらに大きい態度になる。時間経過の中で、どちらの言い分が正しいかが明確になってくるものでしょう。中国に対する賛同が大きくなっていったとしたら、こっちが何か間違っていたのでしょう。
日本政府が中国にいちいち反応するのは、事前説明で「ああしておくべきだった」との反省の念があるんじゃないかな。そんな勘繰りをしてます。
両者とも大人の政府であってほしいものです。
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