先週分の新聞を読んでて気になったこと。 今日は法務省系の憂いごと2つ。 国はもっと実態を国民に正しく知らしめ、国民的議論を喚起し、将来の姿を模索するべきだ と識者の意見。
一つは死刑の実態と死刑制度
若い時死刑執行の場に業務として立ち会った経験がある70歳ほどの弁護士のインタビュー記事。 犯罪が少なくなる社会を作ろうと法務省に入省したが、配属された部署は刑務所関係だった。30歳を過ぎたある日、上司から「明日死刑囚Aの死刑が執行される。ついては君に身柄の管理官(本人には前日に執行が言い渡され、その時から担当官が付き添うのだそうです)を担当してもらう」と言い渡されそうです。前日に外の縁者にも連絡が行き、その時は奥さんが駆けつけ、最後の面会があった。その会話を全て聞いたそうです。思わず涙が流れる話も聞いたと言ってた。執行当日は特別室から執行室まで誘導し、執行担当官に引き渡すまでが業務。彼はその後もその場を去りがたく、執行の瞬間も見たそうです。執行レバーを引く担当官は3人いて、その1人は自分の部下だったのだそうです。お互い今日明日の任務を話すことはなかったとも話してた。
執行の経験はこの時だけだったようですが、大きな疑問を感じ、退官し弁護士になり、歳を重ねてきたというのです。「死刑にして欲しいから犯罪を犯す者がいる。そうなると死刑が犯罪の抑止にはならないのではないか」と言ってた。
自分は現場に立ち会った人間、そういう者が死刑制度を語るのは控えてきた。ただ、実態が語られなさ過ぎる。語られないから真っ当な議論が進まない。国民が実態を知り、国民の総意を再構築することは必要。そこに寄与するのであれば、語れる範囲で語ります とおっしゃってた。
もう一つは被疑者の取り調べと黙秘権について
これはスイスの学者だったと記憶してるが、日本の今を分析、批判したコメントでした。
日本での黙秘権は「人権」として確立してない。先進的民主主義国家においてこんなのほかに例がないのだそうです。 こう読まされただけで「そうだよな、『黙秘します』と言ったらそれ以上自白強要があってはいけないよな」と思いませんか。僕は「目から鱗」の感です。
今国内で長期の冤罪事案が問題になってる。黙秘権を重視してないことも起因してるのでは。 「自白の強要」はあたりまえ、司法が「違憲かも」と疑問視すらしてない、「自白をとった担当官」が凄いと評価される そんな仕組みに大きな問題があるのかも。
一つは死刑の実態と死刑制度
若い時死刑執行の場に業務として立ち会った経験がある70歳ほどの弁護士のインタビュー記事。 犯罪が少なくなる社会を作ろうと法務省に入省したが、配属された部署は刑務所関係だった。30歳を過ぎたある日、上司から「明日死刑囚Aの死刑が執行される。ついては君に身柄の管理官(本人には前日に執行が言い渡され、その時から担当官が付き添うのだそうです)を担当してもらう」と言い渡されそうです。前日に外の縁者にも連絡が行き、その時は奥さんが駆けつけ、最後の面会があった。その会話を全て聞いたそうです。思わず涙が流れる話も聞いたと言ってた。執行当日は特別室から執行室まで誘導し、執行担当官に引き渡すまでが業務。彼はその後もその場を去りがたく、執行の瞬間も見たそうです。執行レバーを引く担当官は3人いて、その1人は自分の部下だったのだそうです。お互い今日明日の任務を話すことはなかったとも話してた。
執行の経験はこの時だけだったようですが、大きな疑問を感じ、退官し弁護士になり、歳を重ねてきたというのです。「死刑にして欲しいから犯罪を犯す者がいる。そうなると死刑が犯罪の抑止にはならないのではないか」と言ってた。
自分は現場に立ち会った人間、そういう者が死刑制度を語るのは控えてきた。ただ、実態が語られなさ過ぎる。語られないから真っ当な議論が進まない。国民が実態を知り、国民の総意を再構築することは必要。そこに寄与するのであれば、語れる範囲で語ります とおっしゃってた。
もう一つは被疑者の取り調べと黙秘権について
これはスイスの学者だったと記憶してるが、日本の今を分析、批判したコメントでした。
日本での黙秘権は「人権」として確立してない。先進的民主主義国家においてこんなのほかに例がないのだそうです。 こう読まされただけで「そうだよな、『黙秘します』と言ったらそれ以上自白強要があってはいけないよな」と思いませんか。僕は「目から鱗」の感です。
今国内で長期の冤罪事案が問題になってる。黙秘権を重視してないことも起因してるのでは。 「自白の強要」はあたりまえ、司法が「違憲かも」と疑問視すらしてない、「自白をとった担当官」が凄いと評価される そんな仕組みに大きな問題があるのかも。