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柳澤さんの講演を聞く

2024年09月14日 15時07分31秒 | 国の防衛
     近所で講演会があると友人から聞いて、聞きにいった。 
元内閣官房副長官補の柳澤協二さん 内閣に所属しながらもなかなか筋の通った話をされる人だと関心を持ってた。近所で話が聞けるなんてそうあるものじゃないでしょう。
「戦争をしない」は日本の問題、「戦争をさせない」は地球上万民共通の問題でしょう とする視点がいい。 日本は憲法9条があるから「しない」国なんです。「しない」「したくない」と誓っても,望んでも「されちゃう」から、そこを「させないために」どうするべきか そこを考えましょうとおっしゃる。
氏が「軍備を増強して、抑止力を高めましょう」なんて言うはずがない。 日頃「人間の中に欲がある限り、万民がその欲を制御しきれない限り、戦争は無くならない」との結論にしかならない僕は氏の意見が是非聞いてみたかった。
A4 6頁のレジメが配られ、それに沿って持論を話してくれました。長年考えてこられた、苦労もされてこられた その経験がレジメと語りにしっかり詰め込まれてる。さすがだな でした。

「抑止」の本質は何か? 報復の恐怖で戦争をさせないこと。心理作用なので誤算もある。「戦争してもいい」とする心理状態なら抑止は機能しない。他方「安心供与」は戦争しない方がいいと考えるほどの利益を保証すること。これだと戦争への動機を減退させる。
氏の「戦争をさせない」方法論はこれだと聞きました。「抑止」という考えでは100%抑止はできないこと、交渉で「安心供与」に努める方が正しいんだという。
呆気ない結論とも思うが、事が事だけにこういう単純な方法に実効性有りなのだろう。

他にもいろいろ教えていただいたが「国防論」に感銘したな。
国防とは 「国民の生命・財産を守ること」じゃなく、「国民が命懸けで国を守ること」 だと言う。 前言は日本の防衛族政治屋からよく聞きますね。後言はウクライナ国民かな。「政治の使命は攻められないようにすること、国民が守りたい国にすること」とも言ってます。涙が出てくるような文言、反省の気持ちも出てきますね。
コメント
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