goo blog サービス終了のお知らせ 

答えを急がない力、AIの本質

2024年01月04日 17時03分48秒 | つれづれなるままに
朝日新聞が新年に入って、「解なき今を照らすために」というシリーズを連載してる。
3日は作家で精神科医の帚木蓬生(ははきぎほうせい)氏が「答えを急がない力」と題して、ネガティブ・ケイパビリティという概念を解説してくれた。4日は心理学者の今井むつみさんと作家の瀬名秀明さんが対談でAIとの比較から見える人間の本質を語ってました。
ここまでは書いた。が、思うところ、考えるところ、気付き、いろいろあるのを上手く、手短かに書けるか不安になってきた。なんせ難しい問題、自分の中でもまだ整理し切れてないような。
まずネガティブ・ケイパビリティ 人間社会は解決できない問題ばかり。その解決できない状況に耐える力、どうしようもない不安に耐えながら熟慮する、答えが出なくても挑み続ける力のこと。これに対してポジティブ・ケイパは答えを見つける問題解決能力。学校教育、クイズ番組などがそれで、多角的長期的な視野を持ち合わせるものではない。現代は後者に走る傾向が強い。不安に耐えられないんだろう。しかしそれは「決めつけ」を産み、不寛容を招き、戦争につながってると氏は言う。
トランプさんなんかその典型じゃないですかね。長い時間経過の先に目をやって、問題を考える そういうスタンスが必要だと氏は言ってるようです。
そして「AI」への思考。 人間は仮説形成推論ができ、多用する。あるデータを説明するのに仮説を立てて、結論を導こうとする。AIは「統計推論」しかできない。膨大なデータからパターンを見つけ出して来て、同じ分野の新しい事例を予測するだけだ。そこには飛躍が無い。人間の推論はいたるところで跳躍する。
ここで子供の逸話。 「ゴジラー1.0(ゴジラマイナスワン)」という映画のことを聞いた女の子が「それはヨンジラでしょう」と答えたというんです。これが人の跳躍であって、AIにはできないことだと解説してます。

上の二つの解説、合わせて考えれば、AIにはポジティブ・ケイパしかない。今我々に必要な思考法はネガティブ・ケイパ とすると、単純な、盲信的なAI の応用は危険だということを知っておこう ということなんでしょうね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする