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響いた(てる)言葉(2)

2020年12月26日 13時30分31秒 | 響いた(てる)言葉(本)
      響いた(てる)言葉(1)は こちら

2020.12.26  朝日新聞 オピニョン欄  京都大学の佐伯先生が
       「コロナ禍 見えたものは」と題した寄稿で

   『かくて「無限の欲望」と「希少な資源」を前提とする限り、イノベーション
    と経済成長主義だけが唯一の解決策となるだろう。「必要」と「不要不急」
    の区別は見えなくなり、「必要」をはるかに超えて、ますます「過剰なもの
   (不要不急)」は生産され続け、人はそれを追い求め、経済を拡大する』

2020.12.15  小説家 桐野夏生が「不寛容の時代」と題して朝日新聞に寄稿した。 
             ( 少々表現は変えてます。)

   「不寛容時代の側面)
     ・「正義」という言葉でねじ伏せて、犯す罪の重さ、儚さを知ろうとしない
         「傲慢さ」
     ・「犯罪」という言葉で片づけて、事実の重み、儚さをおもんばかれない
         「想像力の欠如」

2020.12.08  作家 平野敬一郎さんが朝日朝刊のオピニョン欄で。
       「はっと」我に返るな~。

   いま「現実主義」とされるものの多くは、単なる「現実追認主義」です。

2020.11.26  作家 桐野夏生さんのインタビュー記事から。 (朝日朝刊)
       最新作「日没」を書く過程で、さらに結末をどうするかを考える過程で
       考えたことを  (「日没」 主人公の作家が国によって矯正される話)

   ダサいと思われるかもしれないし、攻撃されるかもしれない。
   けれど、いま言わないと後悔する。怒りがこみ上げて憤死しそう。

2020.10.19  朝日朝刊「日曜に想う」 「小さな芽がはらむ深刻な結末」から
         新政権1か月 見えてきた「危うさ」に対する警鐘として。

   反骨のジャーナリスト むのたけじ の警句
    「はじめにおわりがある。抵抗するなら最初に抵抗せよ」

   戦後すぐの英国首相 クレメント・アトリー
    「民主的自由の基礎は、他の人が自分より賢いかもしれない と
     考える心の用意です。」

2020.10.04  HARBOR BUSINESS Online のWEBnewsからの引用
   反ナチス運動で知られる牧師マルティン・ニーメラーの詩

   ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
                       私は共産主義者ではなかったから
   社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
                       私は社会民主主義者ではなかったから
   彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
                       私は労働組合員ではなかったから
   そして、彼らが私を攻撃したとき
              私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

2020.09.28  9/27朝日朝刊「日曜に想う」から
   川崎洋 「存在」という作品の末尾
     「『二人死亡』と言うな。 太郎と花子が死んだ と言え。」
        かけがえのない「存在」を数字の中に置き去りにするな。

   テニスの大坂さんが5月のツイッターで
     「あなたの身に起こっていないからと言って、それが起きていないということ
      には成りません」

   米国の批評家 スーザン・ソンダク(2004年没)が「他者の苦痛へのまなざし」で
     「彼らの苦しみが存在するその同じ地図の上にわれわれの特権が存在し、
      ある人々の富が他の人々の貧困を意味しているように、
          我々の特権が彼らの苦しみに連関しているのかもしれない」

   石川逸子 「風」 の中から
     「遠くのできごとに 人はうつくしく怒る」
        他者への共感は感傷や情緒のレベルに終わりやすいと説く。

   チャップリン 「独裁者」のラストの名高い演説
     「私は他人の不幸によってではなく、他人の幸福によって生きたいのです」

   フランスの反戦哲学者 アランは
     「君が他人の始めるのを待つ限り、誰も始めはしたいだろう」
コメント (5)
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