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オペラ オーディションを観る

2017年03月01日 17時05分32秒 | オペラに挑戦
「日本にオペラを」と活動してる「さわかみ財団」が2つの目的で若手ソリストのオーディションを開催した。無料で公開してくれるというので聴きに行ってきた。毎年夏日本でオペラを公演してる財団で、昨年初めて奈良公演を観に行った。会員ではないが、HPは常時覗いてて動きは監視してる。
今回のオーディションの目的は
 1つ、毎年イタリアに派遣してるい研修生の今年度生を選ぶこと。4,5名だと思う。
 もう1つは、9月に開催する「椿姫」のキャストを見つけること。
2月中旬にイタリアで1回、2/26に京都で、2/28から3日間東京でと計5回のうちの4回目を拝聴したわけです。
総勢で25名ほど受けにきてたかな。男性が6,7名、圧倒的に女性が多い。日本だからしょうがないか。研修生希望が6,7割だったかな。椿姫キャスト希望の場合は指定された曲を歌うのでわかるのです。
審査員は財団の澤上理事長、指揮者の吉田さん、イタリアの歌劇場で公演監督をしてる2人の長老の4名でした。私みたいな一般聴衆は5,6名だったかな。

皆さんまず自己紹介。「ミ キァ モ Hirosi Yosida」と名乗って、歌も紹介する。イタリア語でやるんですね。女性が1人英語でやってましたが、日本語は1人もいませんでした。みんながみんなイタリア生活があるわけじゃないと思うのだが、中には審査員とペラペラやっちゃう人もいる。そんな人でもこんなオーディションを通ってお仕事を、あるいはチャンスを手にする世界なんですね。厳しいですよ。
それにみなさん上手い。ぼくらでは甲乙つけられないですよ。それでも「こいついいんじゃない?」と感心しちゃう人がいるもんです。3人ほどそう思ったかな。この3人は今日の審査をパスしたようです。うん、僕の耳もまんざらじゃないと自慢できそう。
審査員が聞きたくなると「君、これ歌える? じゃ歌ってみて」(当然伊語で)と歌わせる場面も。若人もサラサラっと歌っちゃいますから凄い。
今日の審査で女性5名、男性1名がパスしました。他でも同様に選ばれてるわけで、最終は審査員の検討会。今日残った男性1人は椿姫の主演男優「アルフレード」を希望してパスした。「いやだめだろう。イタリア人にするんじゃないか」とは思うが、日本人にがんばってほしい。上手いと思った1人だし。
同じ曲をそれぞれの個性で歌うのを聞くのは実に面白い。「歌う個性」がよくわかる。日本の若人も捨てたものじゃないですよ。地道に育てていく「さわかみ」さんのような活動は重要だろう。オペラアリアを満喫した1日だった。

サワカミオペラに興味ある方へ。 9月の「椿姫」公演の情報ですが、もう決まってるようでした。近々公開しますからと笑いながら教えてくれませんでしたが、澤上さん自身が壇上で「東京で4回」と言ってました。東京のどこかで野外公演をやる予定のようです。
コメント (4)
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