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宮本延春先生 「響生の時間」講演会

2010-10-21 | 学校のこと
今日は本校のPTA学校見学会・『響生の時間』講演会でした。
午前中、保護者の方々は生徒と一緒に講演会を聞き、
午後は授業の様子や施設等を学校見学していただいています。

今年は、この講演会に
『オール1の落ちこぼれ、教師になる』をお書きになった宮本延春先生をお招きしました。

この講演会を聞く前に、私は宮本先生の書かれた2冊の本を読みました。
『未来のきみが待つ場所へ』
『逆境力』

話題になった方ですので、その生い立ちについて大体は知っていましたが、
2冊の本を読んであまりの悲惨な状況に絶句しました。
「いじめ」「もらわれた子」「オール1の成績」「両親の死」「天涯孤独」「極貧」
このどれか一つでさえ大変なのに、すべてが18歳の彼に背負わされたのです。
私より年下ですが、この時代にこんなに大変な状況の子どもがいるでしょうか。
実際、自殺未遂もあったそうです。

でも、今日講演会でお話された先生は、
そんなことを微塵も感じさせずに明朗快活で、爽やかで、ユーモアたっぷりでした。
アインシュタインがプリントされたネクタイを姿で登壇されました。
その様子が学校のHPにアップされています。
こちらです。

今日、お話されたことのほとんどは本に叙述されていたので私には既知のことでした。
九九が2の段しか言えない中学生だった宮本先生が、
アインシュタインのビデオを見て一念発起し、国立の名古屋大学物理学科に合格するなんて!!
そして高校の数学の先生になります♪

生徒たちは2つ宿題を出されました。

・1日に5回「ありがとう」を言おう。 
  「当たり前」の反対は「あたりまえじゃない」→「めったにない」→「有難い」
  自分に向けられていることのすべては当たり前ではないもの。
  だから、ちゃんと「ありがとう。」を言おう。
・自分が一人ぼっちになったら、と考えてみよう。
  もし自分の身の回りに家族が誰もいなくなったら、と考えてみよう。
  自分一人で稼ぎ、生活費を払い、家事をし、生きていく、
  それが今の自分に出来るか?!

それから「成長痛」についてもお話されました。
「身体が成長する時、体の節々が痛くなる成長痛が起こります。
それは、心にも起こるのです。
辛い時、悲しい時、苦しい時、それを乗り越えたところに成長した自分がいるのです。
人は一生死ぬまで自分の心を磨き続けることで成長していくものなのです。」

絶望の淵から立ち上がり、努力し、夢をつかんだ宮本先生のお言葉には、
説得力と真実味がありました。
生徒たちもとても熱心に聞いていて、心に残る講演会でした。
ありがとうございました。

宮本先生の公式HPはこちらです。

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