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パオロ・ジョルダーノ 著 『コロナの時代の僕ら』

2020-07-28 | 本の紹介
パオロ・ジョルダーノ 著 『コロナの時代の僕ら』 飯田亮介 訳 (早川書房)
読了しました。
34カ国で緊急刊行され、刊行4ヶ月で全世界200万部を突破、
世界的ベストセラーになっている話題の本です。
先日、日本のTV番組にリモート出演し、インタビューを受けているのも見ました。

イタリア人文学者が書いたエッセイ集、と聞いて、
初めは一番感染拡大予防・防止から遠い人じゃない?!と思ってしまいました。(失礼!)
でも、本書を読んでみると、作者は大学院博士課程で素粒子物理学を専攻した科学者で、
2008年のデビュー長篇『素数たちの孤独』(ハヤカワepi文庫)は日本でも出版されています。

2020年2月末から書き下ろした感染症に纏わる27のエッセイが収録されていて、
一番わかりやすいと思ったのは、感染をビリヤードの球に例えていることでした。
感染した球が他の球にぶつかる時、
球が集まっていれば次々と衝突が繰り返されて一気に感染は広がり、
まばらに球が存在していれば感染は抑えられる、これが我慢の数学的意義だそうです。
そして、著者あとがき「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」
この中の「僕は忘れたくない」で始まる10の段落こそが、一番訴えたかったことであるし、
これからの私たちが覚えておくべきことなのだろうと思いました。

「今のうちから、あとのことを想像しておこう。」とも作者は言っています。
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」になってはいけない、もうコロナ以前と同じ世界はないかもしれません。
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