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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

映画 『一粒の麦 荻野吟子の生涯』

2020-03-15 | 映画
新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、特にヨーロッパで大変なことになっています
特に、イタリアでは新型コロナウイルスの感染者が1万7000人を超え、死者も1200人を突破…。
もし感染に気付かず、高齢・幼年の大切な家族や職場へウイルスを運んでしまったらと考えると、
私も感染予防のために、マスク・うがい・手洗いに加え、極力外出を控えています。
読書ははかどりますが、自由に好きなことが出来ないのは次第に気持ちが落ち込んできますね。

なので、今日の記事は2か月以上前に観た映画『一粒の麦 荻野吟子の生涯』
映画館は隣市の蔵の映画館でした。

埼玉県北部にお住まいなら「荻野吟子(おぎのぎんこ)」さんをご存知の方が多いと思いますが、
一般的にはそれほど認知度は高くないかもしれません。
私が荻野吟子さんを知ったのは中学生の時、
渡辺淳一 著『花埋み』を読みその人生に感動し、思わず自発的に感想文を書いたほどでした。

荻野吟子は、明治時代、近代日本で初めて女性で医師として認められました。
生まれは私の実家のあるK市(合併前は隣町)、幼い頃から兄たちよりも聡明で周囲を感嘆させました。
夫からうつされた業病を異性に診察される屈辱に耐えかねた彼女は、
同じ苦しみの女性を救うべく女医の道を目指します。
学問好きの娘は家門の恥という風潮の根強かった明治初期、医学の道ははるかに遠く険しく、
数々の苦労、様々な偏見と障害を乗りこえて医師の資格を得、社会運動にも参画したのです。

荻野吟子はこの功績が認められ埼玉県の三大偉人(他二人は渋沢栄一・塙保己一)の一人になりました。
今、生家のあった地には記念館があるそうで、いつか必ず行ってみたいと思います。

映画のタイトルは、『ヨハネ伝』の第12章24節のキリストの言葉、
「一粒の麦もし地に落ちて死なずば、ただ一つにてあらん、死なば多くの実を結ぶべし」に由来します。
また、クリスチャンでもあった荻野吟子の愛した聖書のことばは、
「その友の為に己の命をすつる 之より大いなる愛はなし」(ヨハネ伝 第15章13節)
今の時世、この言葉を良く考えたいです。