以前から気になっていたコミック本を、大人買いしました!(私物です)
講談社刊『モーニング』に掲載されていた山田芳裕による『へうげもの』のコミック本、全20巻です♪
第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、第14回手塚治虫文化賞マンガ大賞も受賞しています。
3、4年前に、NHKのBSで遅い時間に放送されていたのをたまたま見たのが初めです。
内容は、戦国時代、織田信長、豊臣秀吉に仕えた戦国武将「古田織部」を主人公として描いた歴史漫画です。
戦国時代を舞台にした作品には合戦などの「武」を主題にしたものがほとんどですが、
これは茶道や茶器、美術や建築など、
戦国時代に花開いた「美」や「数奇」からスポットライトをあてて同時代を切り取った作品で、
ちょうどその頃、国宝を訪ねる旅を始めたこともあり、作品に登場してくる焼き物に大変興味を惹かれました。
以前から、「古い焼き物や掛け軸、茶道具の茶杓や茶筅など小さい物も、
あの戦国時代を越えてよく現代まで残っていたものだ。」と、思っていたのです。
城は焼かれ、多くの武将も息絶えお家断絶もあった中、
これら名物には特別な想いをもって残そうと思った人々がいたに違いない!
思い出したようにTV放送を時折見ては、原作が読みたいなぁ~と思っていました。
そして、ついに原作本を手に入れ、今、楽しく読んでいます♪
やはり、これらの名器には武士も茶人も並々ならぬ思い入れがあり、
茶器ひとつのために城を引き渡すなど、あったようです。
そうでなくては、あの戦乱の世を越えて残ってはいないですよね。
今読んでいるのは、秀吉の天下になり、
主人公は「古田佐介」から「古田織部」に名前が変わったところです。
後に織部焼を作り上げた古田織部、
こんな「へうげた(ひょうげた)」(「剽げる」と書き、「ふざける」「おどける」の意)人だったのですね。
作品の中に名物が出てくると、それについてネットで調べたりしているのでなかなか先へ進みません。
なにか、まとめたいい本はないかと思っていたら、ちゃんとありました!
これも即、ポチりました。
『天下の茶道具、鑑定士・中島の眼 「へうげもの名品名席」実見記』
右の画像は沓形茶碗と言われる黒織部焼の名品「黒織部茶碗 銘 わらや」(17世紀、五島美術館所蔵)。
「作中に登場し現存する名高い茶道具を、TVでお馴染みの古美術鑑定士・中島誠之助氏が訪ね歩き、
30点以上にわたるその実見の旅の模様を、今回中島氏自ら書き下ろしています。
名品の見所や伝来の歴史といった知識はもちろん、
「ほとんどの作品を直に手にとった」役得の著者にしか言い表せない臨場感。」
だそうです。
えぇー!信長、秀吉、家康らの手を渡ってきた国宝級の名物の数々を「直に手に取った」?!
羨まし過ぎる。。。
羨まし過ぎるといえば、昨日の「福山ショック!」、
昨日そして今日も、友人たちとしばらくその話題で落ち込みました。
素敵な楽しみがまた一つ減ってしまった。。。
先日紹介した、森博嗣の
「ヴォイド・シェイパ シリーズ」も4巻まで読了しました。
今、私の頭のなかはお侍さんたちでいっぱいです!