三連休に、この春にリニューアルオープンした東京都美術館(トビカン)へ行って来ました。
上野駅から美術館に向って歩いていくと、周辺が変わっていることに気が付きました。
スタバやカフェが出来ている!
今まで上野公園でちょっと休むところがなかったので、これは嬉しいです♪
目的は「美術館コミュニケーションデザイン -「わたし」から始まる物語の共有ー」
というフォーラムです。
都美術館のHPを見ていたらたまたま見つけて、面白そうなイベントだし無料♪だったので、
申し込んでみました。
プログラムは
<午前>
「他者とつながりを生む拠点としての美術館」 平田オリザ
「みんなのうた『メトロポリタン美術館』にこめられた想いと広がり」 大貫妙子
<午後>
「メトロポリタン美術館:人々の学びと美術館体験」 ジョセフ・ロー
「メットのオンライン美術館体験:タイムライン、コネクションズ、『5番街82丁目』」 テリーサ・ライ
「東京都美術館の『造形講座』と『とびらプロジェクト』」 伊藤達矢
「あさってに向かう美術館とその可能性」 平田オリザ、日比野克彦、稲庭彩和子
という一日がかりのフォーラムです。
会場は美術館内の講堂、座席には「美術館関係者」「PRESS」「一般」の区分けがありました。
私たち一般は230名の募集です。
あまり面白くなかったら午前中だけ聞いて、
午後はここで開催中の「メトロポリタン美術館展」へ行こうと思っていたのですが、
この方たちのお話がとっても面白い!
劇作家・演出家で大阪大学教授の平田オリザさん、
「とびらプロジェクト」マネージャで東京芸術大学助教授の伊藤達矢さん、
アーティストで東京芸術大学教授の日比野克彦さん、
大学の先生の話って、こんなに面白かったっけ?!
ジョセフ・ローさんとテリーサ・ライさんはメトロポリタン美術館の職員、はるばるニューヨークから!
講演は同時通訳され、全員にイヤホンが渡されました。
かつて、NHKのみんなの歌で流れていた、
大貫妙子さんの「メトロポリタンミュージアム~♪」という歌も懐かしいし。
大貫妙子/メトロポリタン美術館
この歌は作家E・L・カニグズバーグの著作本『クローディアの秘密』も参考にしたそうです!
それぞれのお話の楽しさに、結局最後まで聞いてしまいました♪
その後はいよいよ、開催中の「メトロポリタン美術館展 大地、海、空ー4000年の美への旅」へ。
もう夕方だったので、それほど混まずにゆっくり観られました。
話題になっているゴッホの「糸杉」は絵から迫力と力強さがビシビシ伝わってきました。
真っ白な大理石で作られた彫刻家フランソワ・ポンポンの「白熊」(30㎝)もかわいい!
同じポンポンの作品でほぼ実物大の白熊をオルセー美術館でも観ました。
アメリカの宝飾店ティファニーのステンドグラスやガラス製品も見事でした!
ギリシア、エジプト、メソポタミアなど紀元前のものから現代美術まで幅広いです。
この秋は、文学や音楽や美術をたくさんインプット出来ました。
アウトプットだけでは自分の中が涸れていくような気がしてしまうのです。
大貫さんのお話の中にいい言葉がありました。
「心の中のモヤモヤや、言いたいけれどはっきり言葉に出来ないものが形になっているのが芸術です。
だから人は芸術に触れると心が解放されるのです。」