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19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

図書館便り 「LIBRARY NEWS 9月号」

2012-09-05 | 本の紹介
図書館便り「LIBRARY NEWS 9月号」を発行しました。
今月号の特集は「芥川賞・直木賞発表!!」です。

前回の芥川賞は受賞者の「もらっといてやる!」発言やら、
年配選考委員の「辞めてやる!」騒動やらで話題になりましたが、
今回の受賞はインパクトがあまりなく私もまだブログ記事にしていませんでした。

遅ればせながら・・・
第147回芥川賞・直木賞は、
芥川賞は鹿島田(かしまだ)真希さん(35)の『冥土めぐり』(「文芸」春号)
直木賞は辻村深月(みづき)さん(32)の短編集『鍵のない夢を見る』(文芸春秋)

お二人とも実力派と評されていて、今までも各種文学賞の受賞歴もあり、
鹿島田さんは4度目、辻村さんは3度目の候補で念願の受賞を果たしました。
ともに30代女性、そしてその作品もともに成人女性が主人公。
芥川賞作品の女性は、結婚した後、相手が脳障害を持つ障害者となってしまいます。
直木賞作品は泥棒、放火、誘拐、DVと、5つの各編ごとに「犯罪」をモチーフにしてまとめた短編集です。
「田舎に住んでいて報われない暮らしをしている女性の現在がよく書かれている。」と評されています。

成人した女性の生き方は、結婚した(あるいはつきあっている)男性にかなり影響されます。
独身時代と全く同じように自分の仕事を続けたいとしたら、
大変な圧力があちこちからかかるのが現実でしょう。
男性は結婚によって変わる部分は女性に比べるとかなり少ないような気がします。
学生時代の友人がどこに住み何をしているかは、女性の大きな関心事といえるでしょう。

先日、日本の人口が減っているというニュースの時、
「20代の女性の自殺が増えているため。」と言われていたのもすごく気になりました。
中高年の元気な女性はあちこちで目にしますが・・・

芥川賞・直木賞の候補作は以下の通りです。
【芥川賞】
戌井昭人 「ひっ」(新潮6月号)
鹿島田真希 「冥土めぐり」(文芸春号)
鈴木善徳 「河童日誌」(文学界5月号)
舞城王太郎 「短篇五芒星」(群像3月号)
山下澄人 「ギッちょん」(文学界6月号)

【直木賞】
朝井リョウ 『もういちど生まれる』 (幻冬舎)
辻村深月 『鍵のない夢を見る』 (文芸春秋)
貫井徳郎 『新月譚』 (文芸春秋)
原田マハ 『楽園のカンヴァス』 (新潮社)
宮内悠介 『盤上の夜』 (東京創元社)