カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

バイトテロが呼び込んでいるものは

2019-03-31 | net & 社会

 バイトテロ問題というのがある。話題になっていることと、問題にしたいことを聞いていて、それなりに違和感がある。バイト先でいたずら映像を撮ってネットにあげて大炎上、という流れは、当たり前といえば実に当たり前の社会になった。もっとも本人たちはそう思ってなかっただろうということに、罪の深さがあるわけだ。なぜこういうことが起きるのか? という問題提起があって、バイトなどの労働環境の話をする人がいる。まったく的外れである。劣悪な環境を摘発したいなら、その状況をいくらでもネットにあげられるだろう。彼らがやっているのは、そういう問題意識ではなく、ふざけているだけのことだ。そういう年頃の人か、そういう性格の人か、または強要された人かもしれない。労働環境が悪くなるとふざけたくなるという証明がなされるのであれば、話は別だけれど。だから正解は一つで、彼らが馬鹿である可能性が極めて高いというだけのことだ。労働環境がよくなって馬鹿が治る保証はまったく無い。事故を少なくする唯一の方法は、厳罰化されることを周知させることが一番であろう。話は決着がついている。
 またなぜ彼らの罪が重いのかというのは、会社に損害を与えるということと同時に、その会社で働いている別の人々の生活を脅かすからである。子育てをしている社員もいるだろうし、借金を背負っている人だっているだろう。他のバイトの人や、似たような業種の人々だっているだろう。叩いている人たちは愉快かもしれないが、確実に不幸が忍び寄せている損害は莫大である。
 また、はっきり言ってこんな悪ふざけは、当然海外でも行われているだろう。日本の企業だけが右往左往の大被害を受けているとしたらどうだろう。不謹慎だとする外部の目の厳しさもさることながら、何やってんだろうね、程度で消費に影響しない人々だっているのかもしれない。そういうことになると、日本社会の不寛容さは何かという問題になっていくかもしれない。バイトに自由を許さない(教育研修を行き届かせる)。仕事中にスマホの保持を制限する。監視のカメラを増やす。それが日本の雇用形態に求められた姿だったのだろうか。
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