カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

國村準が韓国で凄いことになってた   哭声:コクソン

2019-03-08 | 映画

哭声:コクソン/ナ・ホンジン監督

 韓国映画。ある村で一家惨殺事件が起こる。犯人は家族の一人で、体中湿疹に覆われ、もうろうとした状態で発見される。何かの伝染病か、キノコなどを食ったせいで幻覚に襲われたのかは謎である。そういう中に謎の日本人が村の奥にやってきて、怪しい行いをやっている様子である。何か祈祷して悪霊のようなものを呼び込んでいるのではないかという疑いが持ち上がっていくのだったが…。
 國村準が重要な役をやっており、ものすごく恐ろしい。韓国ではたいへんに著名な人になったという。見てみると納得するはずだが、すごい演技というか、存在感である。正直に言って映画としては、わけのわからない話なのだが、國村演ずる人物を見るだけでも価値のある映画かもしれない。
 見終わってあまりにも意味が分からなかったので、ネットで検索して意味を探った。それでも実のところ、よく理解はできない。キリスト教的な信仰の話なんだそうだが、だからと言って惨殺事件の謎は謎のままだ。映画的に今後そういう世界になるとして、だから何だというのだろう。
 映画はホラーとして恐ろしいが、エクソシストのような面白さと、残忍なアクションとゾンビ映画的な要素も兼ね備えている。いわゆるエンタメとして面白い映画で、僕は怖がりなので二度も見ようとは思わないけれど、中毒性のある映画ともいえるかもしれない。残酷描写は韓国特有で、これはなかなか日本人には撮れない世界かもしれない。いや、マネはできるんだろうけど、ちょっとえげつなさ過ぎてついていけない。
 そういうわけで面白い映画だけど、実際は人を選ぶ作品だろう。気の弱い警官が、どんどん壊れて狂暴になっていくのも、人間の本姓のようなものを描いていてなかなかのものである。不快なものだが、えらいものを見てしまったという充実感はあるだろう。とにかく、國村準は凄いのである。
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