カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

悪い奴は良い奴だった   ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

2019-03-28 | 映画

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス/ジェイムズ・ガン監督

 シリーズ二作目。要するに続編のはずだが、独立してみても問題なさそう。いわゆる外れ物の悪党集団が別の悪党組織と力を合わせて戦う物語。宇宙が舞台で、いろんな星のいろんな人々がいる社会が描かれている。王様や貴族がいたり、軍や警察もいるが、文化が多様で、混沌としている。人間のような形が多いが、恐竜のような野獣もいる。たくさんの人も死ぬ。けれど基本的にはアクションコメディというか、悲壮感のある話ではない。前作が非常に良かったので、その流れを汲んでいるところは、十分に楽しめる作品となっている。
 そういう中だが、今回は米国のアメコミ(韓国もそうだけど)によくみられる親子の確執問題である。もとは日本のアニメや漫画などの影響を受けているのだろうけど(今時日本は親子問題などあまり取り扱わない)これが何というか、親子の因果なのに、愛情があんまりなくて共感もあんまりない。そのあたりはアメリカ的なのかどうか。
 さらにアルマゲドンあたりから頻繁にみられるようになった、自己犠牲のお話もある。アメリカ人はこれが好きで、たぶんキリスト教の影響だとは思うが、悪い奴と思っていたらこれをやる人だったというのは結構ある。物語としてはなんとなく安易だけど、少なくとも感動できる。死んでしまった人間をとやかく言うのは野暮で、それはあちらの国でも変わらないらしい。もっとも僕でさえ、なるほどこの展開の布石がうってあったな、と感心しかかったほどである。実際のところ、馬鹿らしく楽しい映画なのだが、やっぱり好きなことはやらなくてはならないのであろう。
 また、口は悪いがかわいいアライグマや、馬鹿だけどかわいい木の枝のようなものも活躍する。エンディングロールもお話は続いている様子で、安易に席を立てない。まあ、そのあたりは、お好きにどうぞ、程度だけどね。
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