カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

BGMが気になって

2015-03-13 | 音楽

 ふらっと入った店で妙に流れている音楽が気になることがある。正直言って不快なものほど気が付くわけで、そりゃ無いんじゃないか、という思いに囚われる。打ち合わせとかの邪魔になったり、いっそのこと出てしまおうかという気分になることも無いではないので、客の回転率を上げるための方策なのかもしれない。たぶん違うだろうけど…。
 これから春だけど、いろんな店の催しのようなもので、ビバルディが普通にかかるようになる。まあ、分からんではないが、かなり煩わしい。そりゃ、いい曲なんだというのは分かるけど、いつもいつも春になったからといって聞きたいわけじゃない。もういい加減、春になったからといってこれを流さなくてもいいんじゃないか。年末の第九も同じで、演奏会に聴きに行く人はそれでかまわないだろうけど、年末だからって安易に皆がこれを聞きたいわけじゃない。リバプールの人間がビートルズがうんざりだと言っていたように、店の従業員だってもういい加減うんざりだろう。安易な発想で曲を選ぶべきではない。
 変わった取り合わせの意外性を狙ったというのもある。ちょっと前からだけど、例えばラーメン屋さんがジャズをかけている様なのが増えているように思う。ここは個性的な味を出してますよ、というサインかもしれない。特にそれはかまわないと言えばかまわないが、やっぱりなんだかな、という場合も無いではない。そういう変な気合いとか気負いというのは、客を微妙に緊張させる。食べる評価も厳しくなったりしないだろうか。
 ジャズと言えば、蕎麦屋のジャズもあんがい多い。そういう店は、えらく高かったりする。だいたい関東あたりの蕎麦は、この量で本気かよ、というような店がある。入ってしまった災難を呪うより無いが、これが夜のバーだったりするとぼったくりバーといわれて恐れられるわけで、昼の蕎麦屋がそれでいいのか?と思ったりする。結局ちょぼっと食って腹は寂しいまま、やはり追加しても悲しいので立ち去る。ジャズが追い打ちをかけて心を寂しく洗ってくれる訳だ。
 演歌を堂々とかけている店があって、これもチェーンの蕎麦屋だったな。ギョッとするが、立ち食いで短時間だし、誰とも特に何もしないような場所なので、やはり回転率と影響があるんだろうか? 謎だがやはりそんなに頻繁に行きたくなくなるのは確かである。
 そうなんであるが、安易に有線放送というのも、やはり芸は無いですね。それで別に悪いわけではないし、勝手にしてもいいけれど、イージーリスリングというのだろうか、ああいう特に主張も無く無難な感じですいませんというのは、かえって卑屈な感じも無いではない。個性が無いから客のことを考えているという事なんだろうか。まあ気にするなという意味なら、何にもかけなくてもいいんじゃなかろうか。
 僕は普段はロックばっかり相変わらず聞いているんだけど、ロックがガンガンかかってたり、最近だとヒップポップがかかっているような店に居ると、さすがになんとなく年を意識する。平たくいってそういう店だと、僕はそれなりに場違いなわけで。
 飲むような店ならそれでもいいかもしれないけど、話をしているようなときには知っている曲はあんがい邪魔だ。テレビをつけて飯を食うようなもので、なんとなく気になってしまう。好きな曲が流れているからそれでいいという問題ではないのだ。
 店の選曲というのは、それなりに難しい問題が多いようである。というか、これは客の問題というべきか。ま、無視して結構ではあるんだけどね。
コメント
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