カワセミ側溝から(旧続・中岳龍頭望)

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

みんな大人が悪いんだ

2014-01-17 | 
 昨年からニュースになっているが、マクドナルドの調子が悪いのだそうだ。業績が落ち込んで回復しないらしい。僕は専門家でないからそれがどういう意味なのかというのは正直言ってよくわからない。売れなくなったっていっても、普段から行かないから実感もないし、それで何か世の中が変わったというのも分かる訳がない。一時期佐世保の人が社長をやってたはずだから愛着のある会社だけど、藤田田という伝説の人のかかわりもあるから子供のころから知ってもいるけど、接点がないものをどうこう言うことのほうが、やはりおこがましいのかもしれない。
 ところがマックが調子が悪いと、いろいろな話や解説が巷間にあふれる。みんなマックが好きなんだね、ということはわかる。その中で、もうしばらくマックの苦境は続かざるを得ないという話があったので、気になったわけだ。
 今回のマックの不振を大雑把に分析すると、大人路線に大きく舵を切ったというのがあるらしい。子供やファミリー客を切って、客単価を高めにして、長居のできる落ち着いた雰囲気作りをした。が、その行為がすべて裏目に出て業績が悪化し客離れが続いているという。客が長居して回転が悪くなり、さらに一人客が増えて二人がけどころか四人席を独占するなど効率が悪化し、頼りの客単価もそれほど伸びなかった。が、結論らしい。
 問題はここからだが、子供客が来なくなったことで、味の刷り込みということができなくなり、子供が大人になってから、またマックに戻るという可能性も減らしたために将来性もなくなった、という話なのである。
 ね、なんか怪しいでしょ。コーラなどは子供のころの刷り込みに成功して、現在も活況を呈している、という解説まで付け加わっている。そうなの?
 まあ、単に僕はそうは思わないだけのことなんだけど、刷り込まれるからずっと好きという人がいないわけじゃないだろうけど、ノスタルジーだけでいつまでも好みのものを食べ続けるという考えはどうなんだろうか。コーラだって、以前大好きだったから今も好きで飲み続けている人のほうが少数派なんじゃないか。好きだったけど今はコーヒーが好きとか、お茶を飲んでいる人だって相当いるだろう。家族連れが減ったという敗因の分析はもっともらしいが、将来性においては果たしてどうなんだろうか。
 商売というのは難しいもので、人に言われたとおりにするから必ずしも良くなるものではない。あえて言うと、少し前まではマックは絶好調だったから、今のように落ち込んだということもできそうな気がする。そうして今の不調があるから、将来はもっと強くなるかもしれないではないか。負けることのほうが学ぶことも多いとはよく言われることである。もっとも根本的に環境が変化しきってしまって、ファーストフードのハンバーガーのような形態が、すでに難しくなっている可能性はあるだろう。それを見越しての脱皮を図る途上にある可能性もありそうに思われる。まあ、知らないんだけどさ。
 僕の近所にも駄菓子屋が数件あったんだけど、みんな今はなくなってしまった。それはやはり社会が変わった所為だろうと思う。もちろん僕らは大人になってしまった。悲しいこともあるけれど、それはたぶんマックの所為じゃないと思うんだけどな…。
コメント
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