カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

負けず嫌いがいいなんて不幸だ

2013-12-06 | 掲示板

 テレビで土方歳三のお話をやってたんだけど、番組の趣向としては素晴らしい人という視点があるように感じられたが、僕は見ていてかなり失望した。何故かというと、やはり若いというか、考えが足りない人ということかもしれない。
 身分の問題もあるけれど、先鋭化して手柄を欲しがろうとする。負けず嫌いを美徳とするような現代的な風潮があるのは分かるが、つまるところ周りを巻き込んだ究極のわがままでないか。こんな人間は、その一時期には生きる道はあったかもしれないが、現代社会では、ただの変な人だったのではなかろうか。
 死者に鞭打つのは一番の罪かもしれない。そういう意味で、僕のこのような批判は最悪である。それでも現代人の思いに新選組があるということに、とても引っかかるものがある。少なくとも僕は、そういう先代のような人間にはなりたくない。そういう人が生きていることは何の関与もしようが無いのは当たり前だが、現代人の多くが、このような現代的な人間にあこがれることに違和感を覚えてしまうのだろう。
 はっきり言って負けず嫌いというのは美徳ではない。負けることを好きな人はいないからだ。それでも自分は負けたくない。時代を超えてそのような人を賛美するような幼い心とは何なのだろう。僕にはそういうことの方に激しい憎悪を覚えるし、負けて勝つような静かな闘争心こそ、本当に大切にしたいと思うのかもしれない。土方さんの子孫に対して何の恨みもないのだが、彼がヒーローである社会というものに、しあわせなものは僕には感じられないというだけの話なのかもしれない。
コメント
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