何とか無事にクリスマスが終わった(本当は期間として考えるとまだなんだろうけど)。なんでホッとするかというと、子供が微妙な年頃になったから。それでもちゃんとサンタさんがウチにはやって来たということを含めて。
実をいうと危機があって、下の子の学校で先生がサンタの正体がなんだという話をしたらしい。若い先生なので、それなりに正直な発想だったのかもしれない。
突き詰めて考えると、どのように答えたらいいものか、大人としては悩むものなのだろうか。実態はつかめないが、概念としては存在する、そんなふうに言っても、年頃の子は却って不審がる可能性がある。しかし僕のうちにはサンタはやって来る。何故ならサンタはいるのだから。
昨夜は遅くまでありがとう。しかし、何故かサンタはいるかどうか、という話になった。三件目の女の子がサンタのかっこうをしていたせいだ(髭も無いくせに)。議論とまでは行かないのかもしれないが、なんとなく力説したい気分があった。僕のうちにはずっとサンタはやって来ていて、それが当然だという感覚は確かにあったのかもしれない。(追伸:K村君。ついでだが、エンデは必ず読むように。ケストナーでもいい。大人の必読書だろう)
珍しく父親がかえってきていたクリスマスの朝。枕もとの靴下の中にはキャンディやらお菓子がたくさん詰め込まれていた。しかし肝心のおもちゃのプレゼントが無い。サンタがいたずらして隠したらしい。きょうだい総出(僕は6人きょうだいだ)で家中を探す。ひとつ見つかりふたつ見つかりするが、なかなか全員のプレゼントが揃わない。先に見つけている自分のプレゼントの包みの中を何とか早く開けて見てみたいが、弟達のプレゼントが見つかるまでは、申し訳ないようななんともいえない不安があって、とても出来ない。本当は僕のだけ忘れていったんじゃないか。泣き出しそうな弟。そうしてやっと最後のプレゼントが見つかって、一家で大歓声が上がる。
今思うと、あれは姉や兄もグルだったに違いないのだが、僕の本当に大切な思い出である。思い出すだけで、あのときの不安と嬉しさがこみ上げてくるようだ。
河合隼雄の本を読んでいたら、まったく同じ話があって驚いたことがあるが、父もユングが好きだったようだから、真似たのだろうか。それとも母が提案したのだろうか。
サンタがいるという説明については、飲んでいて正確に思い出せなかったのだけれど、そういえば有名なものがあった。ネットで紹介しているところがあったので、詳しくはそちらを読んでみて欲しい。
何も家父長制度的な伝統を重視しているわけではない。しかし、こういうものを受け継ぐということが、文化というか本当の伝統というものなのではないか。誰も強制しない緩やかで確かなもの。かたちはどうでもいい。共通するのはサンタがいるということ。たったのそれだけ。
巷間ではUFOがどうだとか騒いでいるが、僕にとって断然サンタの方が切実な問題なのである。
実をいうと危機があって、下の子の学校で先生がサンタの正体がなんだという話をしたらしい。若い先生なので、それなりに正直な発想だったのかもしれない。
突き詰めて考えると、どのように答えたらいいものか、大人としては悩むものなのだろうか。実態はつかめないが、概念としては存在する、そんなふうに言っても、年頃の子は却って不審がる可能性がある。しかし僕のうちにはサンタはやって来る。何故ならサンタはいるのだから。
昨夜は遅くまでありがとう。しかし、何故かサンタはいるかどうか、という話になった。三件目の女の子がサンタのかっこうをしていたせいだ(髭も無いくせに)。議論とまでは行かないのかもしれないが、なんとなく力説したい気分があった。僕のうちにはずっとサンタはやって来ていて、それが当然だという感覚は確かにあったのかもしれない。(追伸:K村君。ついでだが、エンデは必ず読むように。ケストナーでもいい。大人の必読書だろう)
珍しく父親がかえってきていたクリスマスの朝。枕もとの靴下の中にはキャンディやらお菓子がたくさん詰め込まれていた。しかし肝心のおもちゃのプレゼントが無い。サンタがいたずらして隠したらしい。きょうだい総出(僕は6人きょうだいだ)で家中を探す。ひとつ見つかりふたつ見つかりするが、なかなか全員のプレゼントが揃わない。先に見つけている自分のプレゼントの包みの中を何とか早く開けて見てみたいが、弟達のプレゼントが見つかるまでは、申し訳ないようななんともいえない不安があって、とても出来ない。本当は僕のだけ忘れていったんじゃないか。泣き出しそうな弟。そうしてやっと最後のプレゼントが見つかって、一家で大歓声が上がる。
今思うと、あれは姉や兄もグルだったに違いないのだが、僕の本当に大切な思い出である。思い出すだけで、あのときの不安と嬉しさがこみ上げてくるようだ。
河合隼雄の本を読んでいたら、まったく同じ話があって驚いたことがあるが、父もユングが好きだったようだから、真似たのだろうか。それとも母が提案したのだろうか。
サンタがいるという説明については、飲んでいて正確に思い出せなかったのだけれど、そういえば有名なものがあった。ネットで紹介しているところがあったので、詳しくはそちらを読んでみて欲しい。
何も家父長制度的な伝統を重視しているわけではない。しかし、こういうものを受け継ぐということが、文化というか本当の伝統というものなのではないか。誰も強制しない緩やかで確かなもの。かたちはどうでもいい。共通するのはサンタがいるということ。たったのそれだけ。
巷間ではUFOがどうだとか騒いでいるが、僕にとって断然サンタの方が切実な問題なのである。