天平二年、正月立ちて十三日。
ところは筑紫、大伴旅人の梅園。
山上憶良、土氏百村らが集い、梅花の宴。歌が詠まれる。
梅花の宴ではあるが、柳が詠いこまれた歌をあげてみよう。
ちなみに、春の柳は、桜花ともよくとりあわせられる。
梅の花咲きたる園の青柳はかづらにすべく成りにけらずや(粟田大夫)
青柳梅との花を折りかざし飲みての後は散りぬともよし(沙弥満誓)
梅の花咲きたる園の青柳をかづらにしつつ遊び暮らさな(土氏百村)
打ち靡く春の柳とわが屋戸の梅の花とをいかにか分かむ(史氏大原)
春柳かづらに折りし梅の花誰か浮かべし酒杯のへに(目村氏彼方)
ところは筑紫、大伴旅人の梅園。
山上憶良、土氏百村らが集い、梅花の宴。歌が詠まれる。
梅花の宴ではあるが、柳が詠いこまれた歌をあげてみよう。
ちなみに、春の柳は、桜花ともよくとりあわせられる。
梅の花咲きたる園の青柳はかづらにすべく成りにけらずや(粟田大夫)
青柳梅との花を折りかざし飲みての後は散りぬともよし(沙弥満誓)
梅の花咲きたる園の青柳をかづらにしつつ遊び暮らさな(土氏百村)
打ち靡く春の柳とわが屋戸の梅の花とをいかにか分かむ(史氏大原)
春柳かづらに折りし梅の花誰か浮かべし酒杯のへに(目村氏彼方)