ブルー・デューク:BLUE DUKE

2021-05-22 | 【断想】音楽

  デューク・ジョーダン・トリオの「ブルー・デューク」(1983年録音、RVC)。
 トリオの顔ぶれ。
 デューク・ジョーダン(p)
 ハリー・エメリー(b)
 ジェームス・マーティン(ds)
 収録された9曲のうち6曲が、ジョーダンの作。
 他に、ジェローム・カンの「君はわがすべて」、デューク・エリントンの「C・ジャム・ブルース」、W・C・ハンディの「セントルイス・ブルース」。
 ジョーダンの曲は、おなじみの「ノー・プロブレム」と「ジョー・ドゥ」の2曲と新作の4曲。
 「ノー・プロブレム」については、これまで他のアルバムでも何度も聞き、それぞれ工夫があってよかったが、この演奏もそれにも増していい。ジョーダンの卓越した才を感じる。イントロが異なり、何度聞いてもあきさせないのである。
 「C・ジャム・ブルース」では、ハリー・エメリーのベース・ソロが耳をそばだたせる。
 新作の「フロム・デューク・トゥ・デューク」は、デューク・エリントンに捧げられたもので、心が温められるところがある。
 ひとつのアルバムとして、とても充足感のあるもので、この一枚で、デューク・ジョーダンの魅力を存分に楽しめるように思う。


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