デューク・ジョーダン・トリオの「ブルー・デューク」(1983年録音、RVC)。
トリオの顔ぶれ。
デューク・ジョーダン(p)
ハリー・エメリー(b)
ジェームス・マーティン(ds)
収録された9曲のうち6曲が、ジョーダンの作。
他に、ジェローム・カンの「君はわがすべて」、デューク・エリントンの「C・ジャム・ブルース」、W・C・ハンディの「セントルイス・ブルース」。
ジョーダンの曲は、おなじみの「ノー・プロブレム」と「ジョー・ドゥ」の2曲と新作の4曲。
「ノー・プロブレム」については、これまで他のアルバムでも何度も聞き、それぞれ工夫があってよかったが、この演奏もそれにも増していい。ジョーダンの卓越した才を感じる。イントロが異なり、何度聞いてもあきさせないのである。
「C・ジャム・ブルース」では、ハリー・エメリーのベース・ソロが耳をそばだたせる。
新作の「フロム・デューク・トゥ・デューク」は、デューク・エリントンに捧げられたもので、心が温められるところがある。
ひとつのアルバムとして、とても充足感のあるもので、この一枚で、デューク・ジョーダンの魅力を存分に楽しめるように思う。
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