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『頽廃音楽』同名展覧会復元展(1988年、デュッセルドルフ)のためのオリジナル・サウンド・ドキュメント
上記のCD4枚組の作品の中にある、マレーネ・ディートリヒの歌を聞いてみる。
このドキュメントは、ナチスのゲッペルスが、1938年に催した『頽廃音楽展』(帝国音楽祭の一巻)が、元となっている。
「粛清」「濫用」「“ドイツ的音楽”」「抵抗」と4つのプログラムが示されている。
マレーネ・ディートリヒの歌は、「粛清」の中に収められている。
フリードリヒ・ホレンダー:トーキー映画『嘆きの天使』(1930年)より
『頭のてっぺんから爪先まで愛にどっぷり』
マレーネ・ディートリヒ(歌)、ヴァイントラブ・シンコペイターズ、
指揮:フリードリヒ・ホレンダー
「頭のてっぺんから爪先まで愛にどっぷり、それが、わたしの世界。どうすることもできないわ。愛することしかできないの。男たちは、灯りの周りの虫のように群がってきて、燃え尽きたりするわ。わたしにはどうすることもできなわ」と歌われる。
同曲をマレーネ・ディートリヒが、1954年6月、ロンドンの“カフェ・ド・パリ”で歌ったのも聞いてみた。
こちらは、英語で「FALLING IN LOVE AGAIN」。
1937年、マレーネ・ディートリヒは、ヒットラーからの帰国要請を断り、アメリカ籍をとることになる。
第二次世界大戦中は、連合軍の将兵慰問で、ヨーロッパ戦線を廻った。
この曲の邦題は、「また恋してしまったのよ」。
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