遺品

2012-09-20 | 民社
 以前、和田一仁さんに、ダンヒルのライターをもらった。
 氏は、愛煙家であった。
 パイプや葉巻を時にくゆらしていた。
 ダンヒルのパイプを大切そうにしていたのを思い出す。
 その氏が煙草をやめ、だいぶ時が経てからだったが、私に自分が使っていたライターをくれた。
 その後、氏は亡くなり、そのライターは、とりわけ、私の大切なものとなった。
 但し、長年使われていなかったライターは、火がつかなくなっていた。
 先般、そのライターをオーバーホールし、使えるようにした。
 11月に、和田さんの偲ぶ会があるので、それまでに直しておきたかった。
 オーバーホールに出したのは、新宿の煙草屋だ。
 かつて、山村茂実さんと何度か行った店だ。
 山村さんは、葉巻を買い、わたしは、パイプの煙草を購ったりしていた。
 山村さんの買う葉巻は、かなり高価なもので、わたしは、「よくもまあ」と思っていた。
 煙草好きのわたしにも、無駄使いだなあと思わせるくらいだった。
 その山村さんも亡くなって久しい。
 あるとき、山村さんに防衛関係の本をもらった。
 特別たいした本でないが、大切にしまってある。
 和田一仁は私のかつてのボスで、山村さんのボスであった永末英一と親しかった。

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