【新古今和歌集】
小笹葺く賤のまろ屋の仮の戸をあけ方に鳴くほととぎすかな(後徳大寺左大臣)
小笹(をざさ)から思い浮かぶ「刈る」と仮の戸の「かり」、戸を開けるの「あけ」と朝の意の「あけ方」が掛けられている。
この歌に出てくる小笹とは、どんな笹なのだろうかということで、前にもブログに書いたけど、竹(タケ)と笹(ササ)のこと。
タケというと、稈が真っ直ぐ高く伸びるもの、ササというと、地べたに群れ生えるものとして、通常そんなように呼ぶ。ところが、植物学的には、生長にともない、皮(葉鞘)が落ちるものとそうでないもので区別されるそうだ。皮が落ちるのがタケ、落ちないのがササだそうだ。ちなみに、地下茎がほとんど伸びず、株立ちになるのがバンブー。
だけどまた、タケとササという言い方、通例、厳密な使い分けをしない。だから、この歌の笹は竹かも知れない。屋根に葺く笹となると、葉っぱだけというわけにはいかないだろうから、適度な太さと長さの稈をなすものと思われる。ササにもタケにもそれなりに稈が細くて、使えそうなものがある。
小笹葺く賤のまろ屋の仮の戸をあけ方に鳴くほととぎすかな(後徳大寺左大臣)
小笹(をざさ)から思い浮かぶ「刈る」と仮の戸の「かり」、戸を開けるの「あけ」と朝の意の「あけ方」が掛けられている。
この歌に出てくる小笹とは、どんな笹なのだろうかということで、前にもブログに書いたけど、竹(タケ)と笹(ササ)のこと。
タケというと、稈が真っ直ぐ高く伸びるもの、ササというと、地べたに群れ生えるものとして、通常そんなように呼ぶ。ところが、植物学的には、生長にともない、皮(葉鞘)が落ちるものとそうでないもので区別されるそうだ。皮が落ちるのがタケ、落ちないのがササだそうだ。ちなみに、地下茎がほとんど伸びず、株立ちになるのがバンブー。
だけどまた、タケとササという言い方、通例、厳密な使い分けをしない。だから、この歌の笹は竹かも知れない。屋根に葺く笹となると、葉っぱだけというわけにはいかないだろうから、適度な太さと長さの稈をなすものと思われる。ササにもタケにもそれなりに稈が細くて、使えそうなものがある。
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