小学5~6年を過ごした学校の校歌が、室生犀星の作詞だった。なんと恵まれたことであったろう。金沢市立菊川町小学校校歌の一番。
菊のかおりを 名に持ちて
かおるがごとき おさなさを
きょうはうれしよ 学び舎に
師もわが友も みな揃う
その学び舎は、犀川のほとりに建っていた。
室生犀星の「抒情小曲集」に「犀川」という詩がある。
うつくしき川は流れたり
そのほとりに我は住みぬ
春は春、なつはなつの
花つける堤に座りて
こまやけき本のなさけと愛とを知りぬ
いまもその川ながれ
美しき微風とともに
蒼き波たたへたり
菊のかおりを 名に持ちて
かおるがごとき おさなさを
きょうはうれしよ 学び舎に
師もわが友も みな揃う
その学び舎は、犀川のほとりに建っていた。
室生犀星の「抒情小曲集」に「犀川」という詩がある。
うつくしき川は流れたり
そのほとりに我は住みぬ
春は春、なつはなつの
花つける堤に座りて
こまやけき本のなさけと愛とを知りぬ
いまもその川ながれ
美しき微風とともに
蒼き波たたへたり
七五調で整えられた美しい歌詞は叙情溢れる旋律とともに心に沁みついています。小学校卒業40数年を経て俳句を始めたボクにとって、この七五調の音律はかけがえのない財産となっています。