老女・鬼女も食べる筍

2007-03-14 | 【樹木】竹
 冬場、年老いたお母さんが筍を食べたいというので、親孝行の孟宗さんが見つけてきたというのが、孟宗竹の名前の由来。
 筍として、一般的に食用にするのは、孟宗竹である。中国の原産で、日本に伝わったのは、将軍吉宗の時代との説がある。古来、日本にあるのは真竹で、苦味が強い。
 古事記の黄泉の国の話に、筍が出てくる。イザナギノミコトが、鬼女たちに追われたき、髪に刺していた櫛の歯を投げると筍が生えてきて、鬼女たちが、それを食べているスキに逃げたということである(2006.12.29:bulog)。
 少なくとも、その竹は孟宗竹とは考えられない。とすると、真竹はまずいということだから、淡竹(はちく)とか、寒山竹とかだろうか。あの時代にあったのだろうか。いずれにしろ正確なことはわからない。
 小さい頃、幼稚園に通い出すかどうかの頃だった。近くにある寺院の境内の竹藪に忍び込み、筍掘りをした。寺の人に見つかるのでないかとスリルを感じたのを覚えている。とにかく、立派な竹林があり、うまい筍が生えていそうだったのである。
 おいしくいただいた記憶がある。

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