ドイツ舞曲から・・・

2019-04-05 | 【断想】音楽
 古典組曲の構成には、一定のパターンがあると言うことである。
 J.S.バッハの「フランス組曲」は、6つの曲で成っているが、広くしたしまれている第5番(ト長調・bwv816)は、次のようである。
 1.Allemande(アレマンド)
 2.Courante(クーラント)
 3.Sarabande(サラバンド)
 4.Gavotte(ガボット)
 5.Bourrée(ブーレ)
 6.Loure(ルーレ)
 7.Gigue(ジーグ)
 アレマンド、クーラント、サラバンド、ジーグの4つが常設曲となっている。
 それぞれ、以下のようになっている。
 アレマンド:ドイツ舞曲(4拍子、重厚)
 クーラント:フランス舞曲(3拍子、軽快)
 サラバンド:スペイン舞曲(3拍子、緩徐)
 ジーグ:イギリス舞曲(混合拍子、快速)
 そして、サラバンドとジーグの間に、挿入曲として、ガボット、ブーレ、ルーレが入っている。
 挿入曲は、サラバンドとジーグの間に入れられるようで、第5番では、以上の3つである。それは、随意に挿入されるようで、他に、メヌエット、パスピエ、ポロネーズ、アングレーズ、エールがある。
 そして、各舞曲は、前半後半それぞれに反復をもつ二部形式で書かれるそうだ。
 前半後半とも、一定の形式をとるそうであるが、ここらは、素人のわたしには、聞いてもよく理解ができない。
 この「フランス組曲」と言う名前だが、もともとからのものでなく、以上の構成からも分かる通り、名が体を表すものでないそうである。
 さて、それでは、一応、曲の構成を確認したので、グールドのピアノで聞いてみようかと思う。
 以前にも、聞いて、「よかったな」と印象をもったので、改めて。