謡曲の笠卒都婆の十段目。
最後の段であり、修羅のさまが謡われる。
旅の僧が尋ねる。
「・・・東方より、ともし火あまた見えたり・・」と。
重衡の霊が応える。
「あれこそ・・・春日の野守りの飛ぶ火なり」
春日野は、かつて戦場であった。
その火は、戦の軍勢がともす篝火、松明の火である。
切っ先磨きし剣の光も見える。
火炎と火炎を反射させる刃。
修羅の夜戦、瞋恚の炎。
「山河を動かす修羅道の、苦しみの数は・・・」
「重衡が、瞋恚を助けて賜び給え、瞋恚を助けて賜び給え」
最後の段であり、修羅のさまが謡われる。
旅の僧が尋ねる。
「・・・東方より、ともし火あまた見えたり・・」と。
重衡の霊が応える。
「あれこそ・・・春日の野守りの飛ぶ火なり」
春日野は、かつて戦場であった。
その火は、戦の軍勢がともす篝火、松明の火である。
切っ先磨きし剣の光も見える。
火炎と火炎を反射させる刃。
修羅の夜戦、瞋恚の炎。
「山河を動かす修羅道の、苦しみの数は・・・」
「重衡が、瞋恚を助けて賜び給え、瞋恚を助けて賜び給え」