遠き日の春。
誰にも遠き日の春。
夢いっぱいの春の日があったはずだ。
梅が満開だ。
多摩川の上流で橋を渡った。
君は二度ともどれぬ橋を渡ってしまった。
ことしの梅の花を見ることなく逝った友よ。
梅が満開だよ。
誰にも遠き日の春。
夢いっぱいの春の日があったはずだ。
梅が満開だ。
多摩川の上流で橋を渡った。
君は二度ともどれぬ橋を渡ってしまった。
ことしの梅の花を見ることなく逝った友よ。
梅が満開だよ。
エピクロスは、「アポニア」と「アタラクシア」を求めた。
つまり、苦しみ無き肉体と平静なる精神を実現しようとした。
老子の思想にも似たところがある。
いずれも、隠者の思想と言える。
先般、叢小榕編著の「老荘思想の心理学」(新潮新書)を読んだ。
そして、岬龍一郎著「超訳老子」(PHP文庫)を読んだ。
老子の思想には、以前から関心がある。
できれば、もう少し本格的な書籍をと言うことだが、なかなか取り付けなくて、周辺を彷徨っているというところだ。
岬氏の本は、まさしく超訳で、老子の思想を岬氏流に解し、詩文のようなスタイルで表現している。
また、その思想について、無為自然のことをはじめとしてエッセイ・スタイルで紹介している。
わかりやすくて、いいなと思う反面、これでいいのかな、やはり元にあたらなくてはと思わせるところがあった。
岬氏の解説の中で、いささか気になったのは、現代文明批判のようなかたちで、原発をあげていたことだ。それは、原発が悪いと言うより、人間文明が根源的にもつ宿痾に発するものと思われるからだ。人間文明そのものが、自然破壊とも言えるのだから。
ひとつの象徴としての原発ということであろうが、世には、単純な「反原発」論者・信仰者みたいのまでいるので、気にかかった。
著者は、人間のつくりだした「便利さ」をどこまで抑えればいいといているのかなと。
つまり、苦しみ無き肉体と平静なる精神を実現しようとした。
老子の思想にも似たところがある。
いずれも、隠者の思想と言える。
先般、叢小榕編著の「老荘思想の心理学」(新潮新書)を読んだ。
そして、岬龍一郎著「超訳老子」(PHP文庫)を読んだ。
老子の思想には、以前から関心がある。
できれば、もう少し本格的な書籍をと言うことだが、なかなか取り付けなくて、周辺を彷徨っているというところだ。
岬氏の本は、まさしく超訳で、老子の思想を岬氏流に解し、詩文のようなスタイルで表現している。
また、その思想について、無為自然のことをはじめとしてエッセイ・スタイルで紹介している。
わかりやすくて、いいなと思う反面、これでいいのかな、やはり元にあたらなくてはと思わせるところがあった。
岬氏の解説の中で、いささか気になったのは、現代文明批判のようなかたちで、原発をあげていたことだ。それは、原発が悪いと言うより、人間文明が根源的にもつ宿痾に発するものと思われるからだ。人間文明そのものが、自然破壊とも言えるのだから。
ひとつの象徴としての原発ということであろうが、世には、単純な「反原発」論者・信仰者みたいのまでいるので、気にかかった。
著者は、人間のつくりだした「便利さ」をどこまで抑えればいいといているのかなと。