快適主義の哲学

2006-09-29 | 読書
【本の紹介】
 ●自分のためのエコロジー/甲斐徹郎著/ちくまプリマー新書/735円
 
暑い夏をいかに涼しく過ごすか。このように思われる方は是非一読するといい。著者の家は、東京の街中にありながら、外気温36度の時も、クーラーなしで、26~27度だそうです。これを達成する方途が示してあります。植物による遮熱、冷気とその流れなどが活用される。半世紀前には、日本で普通だった自然の恵みを取りこむ知恵が、今、失われている。ただ、過去への回帰はできない。著者は、新しいパラダイムを「自立型共生」と名付ける。快適主義の哲学が語られている。
※政策研究フォーラム発行月刊誌「改革者」のために書いたものであったが、季節はずれになった。

旅の衣は篠懸の

2006-09-29 | 【樹木】ETC
「旅の衣は篠懸の、旅の衣は篠懸の、露けき袖やしをるらん」
 能の名作「安達原」や「安宅」の出だしである。
 小学館発行の「謡曲集②」を開くと、註に、「篠懸」の説明として、「山伏が白衣の上に着る麻の衣」とある。 鈴懸の木の葉の形と衣類である「篠懸」の関係について、確認しようと思うのだが、いったいどこに書いてあったのだろう。註には、なかった。

プラタナス並木

2006-09-29 | 【樹木】ETC
 昨日、厚生労働省に用事があり、衆議院議員会館への帰り道、外務省と総務省の間を抜けた。そこは、プラタナスの並木になっている。樹高7~8メートルくらいあろうか、それなりに立派である。枯葉がちらほら見られた。
 今月半ばの日曜、新宿区戸山に出かけた。用件はすぐ終わり、どうしたものかと思って、思いついたのは新宿御苑の散歩だった。明治通りを南下するだけで、すぐに行けると。
 久しぶりの新宿御苑は、新鮮だった。こんなに立派な木がたくさんあったかと。
 そして、整然としたプラタナス(鈴懸の木)並木の見事さを再確認した。並木の他に、思わず、凄いとうならせるプラタナスの巨樹もある。主幹は失われているようだったが。
 ちなみに、修験者・山伏が露よけに羽織る衣のことを篠懸(鈴掛)という。プラタナスの葉の形に近いからの呼び名である。確かそうだ。