梶哲日記

鉄鋼流通業会長の日々

落語に感動

2009年08月10日 16時04分26秒 | Weblog
業界関係での知人が、落語体験講座に5月より入門して5~6回の授業を受け発表会を開くことになったので来て欲しい、との事で参加しました。会場は西新宿の小学校の、現在は閉校になっている教室でした。

当日は夜7時から、30名の人が発表を行っていました。四つのグループに分かれ、私の知人は一年一組の教室で、出番は三番目でした。最初の人がスタート、緊張感がこちらにも痛いくらい伝わって来ます。

私の知人は『犬の目』と言う噺でした。目を患った男が医者のところに行きますが、この医者が不思議なというより奇想天外な治療を始め、悪くなった目をくり抜いて治療するという。ところがくり抜いた目を犬に食べられてしまい、仕方が無いので、この犬の目をくり抜いて男に入れることにした。と言う内容でした。

「その知り合いって、医術の心得でもあるのか?」「いいや、近所に住んでるから行っただけだ。あの野郎、俺の目をジーッと見て、雨降りの目だって言いやがんだよ」「なんだ、そりゃ?」「一面に雲がかかっているから雨だろうって」「馬鹿にされてるんだよ。どれどれ、俺が見てやる。ウーン晴れてる目だな」「なんだ?」「一面に、星が出ております」「遊ぶな、人の目で!!」

面白かったのです、それも抜群に。本人からは期待しないで下さい、緊張している自分がいたら他人の素振りして下さいと、前振りがあったのですが。受けた、笑ってもらえた、この快感は癖になるのではないでしょうか。

後で本人いわく。練習する場所がなくお風呂に入って練習していたら、外で歯を磨いていた子供達がげらげら笑っていました。「よしっ!!うけてる、うけてる」と。これは絶対うけるぞーと思ってたのも束の間、子供達が「お母さん、お父さん頭がおかしくなってしまったみたい。なんか変なこと言ってるよ」と落語のネタで笑っていたのではなかったことにショッキングーでした。

何事も新しいことに挑戦する人を、私は尊敬します。極めれば、大きな自信に繋がるでしょうし、身を助ける芸にもなることでしょう。
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