銚子・角巳之・三代目

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生産者のこと③

2020年05月16日 | 日記・エッセイ・コラム

某所にて、レジリエンスと言う言葉が躍っておりました...。横文字はそれ自体が悪い訳ではありませんが、解釈が
曖昧なまま言葉が躍ると、何のことかサッパリ分からなくなる。私が分かるように日本語で説明してくれませんか?
と聞いたら、そんなことも知らないのですか...、レジリエンスはレジリエンスです...と。

辞書を引いたら、復元力とか回復力とか...そう書いてありました(最初からそう言ってくれればいいのに...)
“打たれ強さ”...、そんな感覚も含む概念のようです。真っ先に仲間の生産者の顔(漁師、農家)が浮かびました...。
網を入れるタイミング間違った...。大事に育てた苗、台風で全滅...。心が折れる...、それでも続ける...。

これから何が起こるか?誰にも分りませんが、もはや従前の生活には戻ら(れ)ないだろうと、感じている人多いと
思います。少なくとも言葉や小手先の技術で取り繕えるような世界でなく、適応出来るようになるまで失敗に次ぐ失敗...。
心が折れる経験も多々することになるでしょう...。

今後、あらゆる分野にて国産回帰が顕著になりそうです。そのためには(日本国内の)生産者が健全に生き残っていく
事が不可欠で、これからの一次産業は、国を守る産業として益々存在感を増していくと思います。倒れない事より、
倒れても再び立ち上がる力が問われる今、生産者の生き様に学ぼう(周囲にたくさんいますので)...。そう思っております。

生産者のこと②

2020年05月15日 | 日記・エッセイ・コラム

生産者、生産者...と。ここでいう生産者とは、辞書を引くと、生活に必要な物資などを、製造・産出する人。
と書いてありました。特に第一次産業従事者。自然に直接働きかけて富を取得する産業である...と。端的に
農林水産業...。ここでは総称:生産者として...。理屈っぽくてすいません...。

長らく親しんだその産業分類...。理屈ついでに言えば、その分類から想起されるイメージ(一次産業は肉体労働、
単純労働だ...など)が、真実を見る目を歪ませて来たのかもしれません...。時あたかもコロナ騒動...。アフター・
コロナ、ゲーム・チェンジ(本日、横文字多いです)、この後、世界は変わります...。そんな分岐点にて...。

ある高名な農民作家(佐賀の方です)さんの本、痛快な言葉遣いと、重い内容なのに軽やかな感覚が心地よく、
ほぼすべて読んだ記憶があります。その中に、農業を継いで、地域の行事を守ってきたのに、通り掛かりのお母さん
が子供に...。ちゃんと勉強しないと、あんな仕事(農業)にしか就けなくなるのよ...。と、指を指され...。

生産者に対するそんな偏見、本当にお恥ずかしいことながら、自らも20歳前くらいまで、そんな感覚はあった
かな...と。結局それは、自らが無知、無関心であっただけ...。むろん現在そんな感覚は全くない...どころか...。
なのですが...。生産者と言う生き方、大混乱期の今、学ぶものが非常に多いです(続きは次回に)




生産者のこと①

2020年05月14日 | 日記・エッセイ・コラム

写真、たまたま通り掛かった漁港に向かう道の途中で...。銚子にはこういう風景が海沿いの至る所にあり、
漁船と車が並行して走る、何とも不思議な風景に遭遇することがあります...。この時、時刻は午後4時頃...、
ちょうど巻き網船団の探索船が出漁するところでありました。

この探索船が漁場を探す、魚を見付けたら暗号で本船(網を入れる船)を呼ぶ、と同時に運搬船が駆け付け
獲った魚を積んで、銚子港へ急行する...。探索船・本線・運搬船の1セットがワン・チームで漁を行っており
ます。ワン・チーム(1ケ統)の建造費・数十億円。莫大な経費が掛かり、生活(漁)は不安定...。

既報の通り、銚子港には実に多種多様な漁船(漁法)があり、写真の巻き網船団(北部太平洋)や、延縄船
(黒潮に乗って)は魚を追って許可の範囲内をどこまでも...という狩猟型。地元の底引き、釣り等は千葉県内
の決められた海区内で、あたかも農業者が土地を耕すように海を耕している(農耕型)...。

狩猟型・農耕型いずれも、時化で出漁できない時が多い、大漁だと喜んだら相場が暴落した...。命の危険を
伴って、こんな不安定...。もうやってられるか...と、こうなりますが、それでも海に出る...。同様に農業者は
田んぼや畑に、畜産業者は家畜の世話を...。こんな時期、ちょっと生産者の事考えて見ようと。(続きは次回に)

あんこうの酢味噌

2020年05月13日 | 銚子のうまいもの

写真の重複(3枚目・あんこう)ご容赦を...。上の2枚はそのあんこうの酢味噌...。銚子では酢味噌と
言う呼び名が一般的ですが、各地それぞれの呼び名...。本場・大洗(茨城)では友酢あえと呼ぶ。と聞
いたことがあります。呼び名はそれぞれですが、製法はほぼ同じと思われます。

茹でたあん肝をすり潰して、味噌、砂糖、酢...を混ぜる。湯がいた各部位(俗にあんこうの7つ道具と
申します)に付ける。食べる...、美味しい...、堪らなく美味しい...。今回は漁師流...。裏ごしその他は
せず、調味料の分量はすべて適当...。なのに...、いい加減で。

あんこうの旬は冬場。特に厳冬期の12月~2月くらいなのでしょうが、銚子ではこの季節、比較的
良く揚がっております。旬外れで少々水っぽいという方もいるのですが、いやどうして...。美味しいです。
賢い方はこの時期に買い集めて冷凍。需要期に備えてます。(冷凍・解凍技術の進歩が凄いので)

あんこう始め、海の底にいる魚を獲る底引き漁...、小型は6月、沖合は7月からそれぞれ8月末まで
資源保護のために休漁となります...。休漁明けの9月に世の中の雰囲気が落ち着いていることを願って
おります。今度はプロの料理人さん方による、あんこう尽くし...。これを楽しみに...。

銚(金⇔兆)・逃・挑

2020年05月12日 | 日記・エッセイ・コラム

本日のタイトル、暗号のようですが...。銚子をはじめとした地方都市、コロナ騒動以前から財政が悪化...。
お金がない、お金がない...と。人口減、既存の地場産業の低迷...、悪材料を取り上げたらきりがない...。
それでもそこに人は住み、その環境下でもがきながら、命を全うしている訳であります。

以前何度か掲載しました。私の友人の漢字博士(自称)。辛いと幸せの違いは、棒一本...。貴方は1本足し
ますか?引きますか?...そんなことを言う人...。その彼が今度は“銚”の字を。お金が離れると(金⇔兆)、
現れるのは兆(きざし)。その兆しに、(しんにょう)を付けると逃げ。(てへん)で挑む。なるほど...と。

今年もそろそろ田植えの季節がやって参ります。知人のコメ農家の方々、準備に余念がない...。そんな中、
田起こししたら、苗を植えろ...と。田起こし後も様々な手順がありますが、重要なこと、苗を植える...。
田起こししただけじゃ、何にもならねえぜ...。苗を植えろ、手間を惜しむな、あとは見守れ...。

町起こしという言葉も良く聞こえて参ります。こちらも同様、起こしただけじゃ意味がなく、苗を植える。
その苗、育たないかもしれない、台風でやられるかもしれない、それでも植える...。貴方は兆の隣に何を
付け(植え)ますか? 答えは明白、地域とは(逃)げることが出来ない人の集団であるからです。




南天(難転)

2020年05月11日 | 日記・エッセイ・コラム

これまた以前、掲載しました。事務所1階・入口付近に鎮座する、南天(なんてん)の木...。早いもので
事務所に来てから3年になります...。昨年の暮れ頃、葉っぱが殆ど抜け落ちて、枯れてしまったのだろうかと
心配しておりましたが、5月に入り、目に見えて元気になって参りました...。

順調に行けば、今年も7月頃には白い花が咲いて、赤い実を付けて、鮮やかな緑色が真っ赤に染まって...。
そんな姿を見ることが出来るでしょう。この事務所に引っ越して、入居の際に建物全体をお祓いして頂いて、
真っ先に言われたこと...。事務所入り口に南天の木を置きなさい...。

南天の木は、難転(難が転じる)に通じる縁起ものであるのですが、この場所の場合、入り口が北東(鬼門)
にあること(鬼門封じ)、仕事柄、漁業者・水産関係者が多く集まってくること(水難除け)、そして何より
も、事務所の主である私が何故か憑依体質...。良くも悪くも何かを引き寄せる...。(で、あるからだそうです)

程度の差こそあれ、事業規模その他に関係なく、会社経営していれば縁起を担ぐものです。そこに根拠や理由
は必要なく、そうすることで気持ちが軽くなるからそうする...。事務所に来て、朝一番に行う事、神棚や榊の
水を変える...。すっかり習慣になりました...。南天(難転)の木、次回掲載は実がなる頃に...。


青春!

2020年05月10日 | 日記・エッセイ・コラム

青春とは、人生のある時期を指すのではなく、心の様相のことを言うのだ...。高名な青春の詩
の一説...。以前も何度か掲載したことがあります。各分野のリーダーと呼ばれる方が、この詩
を座右とし、かくも宝物のように扱ってきたのは何故なんだろうか...と。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失う時にはじめて老いる。歳月は皮膚のシワを増すが、
情熱を失う時に精神はしぼむ...。人は信念・自信とともに若く、疑惑・恐怖とともに老いる...。
苦悶、疑惑、不安、恐怖、失望、絶望...。マイナス言葉が並ぶ今、身に染みる青春の詩であります。

写真は銚子某所で収穫中の春キャベツ...。春キャベツと言っても品種(タネの名称と言った方が
良いかもしれませんが)は様々であり、一般的には金系201号という種類を使うのだそうですが、
写真のキャベツ...、その名称:“青春”...。知人の70代の生産者...、この種を好んで使う...。

品種の特性を見ながら使っているだけのようですが、名前(青春)がいいんだよね...。とのことで
ありました...。そして出てくる言葉は前向きなものばかり...。お裾分け頂いたキャベツ食べながら、
やはり青春とは人生のある時期のことではなく、心の様相だな...と。




ヒラメ(の5枚おろし)

2020年05月09日 | 銚子の魚

こんな時だから出来ること、自分の生活圏内で完了すること、今いるここでしか出来ないこと、
お金が掛からないこと....総合して出てきた一つの答え...、魚の捌き方覚えること...。しかもアジ、
サバ、イワシ、サンマ、唯一上手いと自画自賛しているサメ以外で、ちょっと難しいもの...。

そして出てきた答え、ヒラメ...。しかもプロの料理人さんではなくて、漁師さんに教わる...。
写真は残念ながら私ではなく、先生(漁師さん)が捌いているところなのですが、本当に見事
なものでありました。包丁は小さな出刃一本で...。

コロナ騒動前、銚子へお越しになる観光客の方々に、銚子で何を楽しみに、また何を期待して
お越しになりましたか?と聞いたところ、まず美味しい魚が食べたい...。そして想像以上に多
かったのが、魚の捌き方覚えたい...。やはり...、モノからコトへ...実感しておりました。

寒中を過ぎたとはいえ、ヒラメはやはり高級魚...。例の問題の直撃を受け、相場暴落...。
そして漁師式・ヒラメの5枚おろし習得の教材に...。考えてみればかなり贅沢ですが、こんな時期
だからこその経験であります...。騒動収まったら、講師になれるよう頑張ります...。

しあわせ絆牛!

2020年05月08日 | 日記・エッセイ・コラム

銚子周辺(千葉県北東部)の内陸部を車で走ると、写真の看板(白地に赤い水引のようなマーク)が
目に付くようになりました...。しかも、プロバスケット・Bリーグの強豪、千葉ジェッツのロゴマーク
まで...。あれは何だ?...と。

正体は牛の牧場...。東日本産直ビーフ研究会という、東日本全域・33軒の牛肉生産者(うち千葉県内
21軒)で結成され、良質の牛肉生産を行うため、日夜研究に励んでおられます...。さらに既報の耕畜
連携事業など環境対策にも積極的に取り組み、何よりも次世代へ...。すべての生産者に後継者がいる...。

ジェッツさんのHP・活動理念を拝見しますと、バスケットと言う競技のみならず、地域への貢献やSDGs
への貢献項目まで示されている...。この両者が出会うのは必然だったのでしょう。東日本産直...さんは、
ジェッツさんの牛肉サプライヤーとして承認され、共に様々な取り組みを行っているのだそうです。

写真の看板は、それを示すもの...。弊社、地域商社として東日本さんとはいささかの関係があり、しかも
私(ブログ投稿者)は、10歳から23歳までバスケ部...。50歳にして再び、バスケのあの雰囲気を身近に
感じられること、“しあわせ”...であります。”しあわせ絆牛”の詳細はHPにて(https://shiawase-beef.jp/) 


特大・ヒラマサ!

2020年05月07日 | 銚子の魚

写真はヒラマサ...。しかも、今まで見たこともない特大級...。昨日の巻き網船(近海の二艘巻き)の水揚げ...。
計量したら41kg...。体長は1m20~30cmあったでしょうか...。このヒラマサ、釣りファン・垂涎の
魚...。この魚に会いたくてハマり、一度でも釣ってしまったら、その引きが忘れられず、さらにハマる...。

昨日はこうだったのです...。一昨日、深い濃霧の中出漁した、近海小型底引きの方々が、沖でデカイのが
入ったと連絡をくれた...。60kg・1m越えのイシナギ...。これは珍しいと市場に行ったら、そこにこの
ヒラマサがいたという次第であります。ただ、こんなに大きな魚が立て続けに...、何故かちょっと心配で...。

コロナ騒動、真っ只中でありますが。先々週は台風並みの暴風雨...。そして先週末から立て続けに、あの
嫌な音...。緊急地震速報であります。銚子周辺・千葉県北東部の震度は3~4なのですが、どうもあの音、
トラウマでして...。今まであまり見たことも無いような特大魚...。海の中で何かがあったのだろうか...と。

最近は一難去って、また一難ではなくて、一難去らずに、また(さらに)一難・多難...。杞憂に終わること
願っておりますが...。心配も度が過ぎれば何とやら...。本日は珍しい(大きさの)魚。余計な心配はひとまず
置いて、縁起物くらいに考えて...。それにしても大きなヒラマサでした...。

頭の黒いカモメ...。

2020年05月06日 | 銚子のカモメ

本日も写真がピンボケしてしまい申し訳ありません...。折からの強風で、カモメの動くスピードに付いて行けず...。
写真上の先頭を飛んでいるカモメ...。明らかに他とは違い、何とかカメラに収めようとしましたが...。このカモメ、
近くにいた専門家の方々に聞いたら、ズグロ(頭黒)カモメか、ユリ(百合)カモメ...。恐らくユリカモメだろう...と。

ユリカモメ...。過去に何度か掲載しておりますが、明らかに姿が違う...。これまた専門家に聞いたところ、頭が黒く
なるのは、ユリカモメが次の飛来地に飛び立つ前のサイン...。夏の羽に切り替わるタイミングだったのではとのこと
でありました。それで初めて知りました...、ユリカモメは渡り鳥だったのです...。

名にし負わば・いざ言問はむ都鳥・わが思う人は・ありやなしやと...。在原業平の有名な句...。京の都から東国に来た
業平は、都のことが恋しくなっていた..。そんな時、見慣れない鳥を見付け、それが都鳥であると聞かされる。都を
名乗る鳥ならば、京に残してきた愛しい人が元気かどうか教えておくれ....。その都鳥の正体はユリカモメ...。

これまた、だから何よ...。と言われそうな話なんですが、当の本人(私)にとっては、ささやかな感動であります...。
写真下、飛んでいる鳥たち...、まとめてカモメと言っておりますが、実に沢山の種類と生態(生まれた場所で過ごす
もの、渡って行くもの)があるものです。一つに見える構図も、実は多様性の宝庫...。文学・歴史ロマンにも繋がる訳でして...。



妙見様・正門にて

2020年05月05日 | 日記・エッセイ・コラム

久しぶりに妙見様付近を通過し、藤棚を前に“下がるほど...”の句を再び見付け、偉人の句碑の前で少々考え事...。
ちょっと前、100年に一度の変革期だと言われ、確かに何かが大きく動いているようだと感じておりました。
そして昨年秋の大型台風にて、この後、世界は変わります...。この言葉がいまだに頭に残っております。

そもそも普通とは何ですか? 安定とは?...、変革とはこういう概念を覆してしまう大きな嵐...。結局のところ
普通、安定...すべて幻想であったことに気付く...。世界は変わる、かつての日常に戻ることはない...。要するに、
今までの慣れ親しんだ生活...が終わる。問われているのは変化を受け入れる覚悟..、と言う事でしょう。

私は今、50歳でありますが、物心ついた時、恐らく(写真:幼稚園)に通っていた頃を起点として今までの、
限りのある時間と場所の中で、見たり、聞いたり、感じたりしたことが重なって今が出来ている。その個人と、
周囲(時代や環境)の関係性の中で、役割を見つけたり、居心地の良い場所を探したりしながら生きている(来た)...。

従前の慣れ親しんだ生活が一変してしまうような、抗うことのできない大嵐が吹いた時、これからを生きるヒントは、
案外近いところにあるような気がしています..。例えば45年前に通った場所で学んだこと。嘘をつくと閻魔様に
舌を抜かれる..とか。そんな幼稚園児でも分かる単純さと、新たなもの(コト)への好奇心。今はまず凌ぐ...ですが。

濱口梧陵・碑

2020年05月04日 | 日記・エッセイ・コラム

銚子と関西方面、特に和歌山との繋がりについては、過去に何度か掲載しております。銚子半島をぐるっと
回ってみれば、銚子と和歌山の繋がりの深さを感じる場所は数え切れず...。そんな中、紛れもなく筆頭格は
ヤマサ醤油さんとヒゲタ醤油さん、両社の歴史はそのまま銚子・和歌山・江戸・交流の歴史...。

因みに、私の下の名前は和紀と申します。和歌山の和に、紀州の紀...。だから何?...と言われそうですが、
私も先祖を辿れば和歌山に行き着く...。天保2年に和歌山から銚子にやって来たと、実家にある古文書に...。
真偽を確かめる術はありませんが、年長者からの言い伝え等から、感覚的に和歌山なんだろう..と。

写真の濱口梧陵・碑。偉大な先人の功績は、私などが記す事おこがましいので、HP等でご確認ください。
有名な・稲村の火をはじめ逸話多数...。ヤマサ醤油の社長にして、後に大臣まで上り詰めた立身出世もさる
ことながら、地域や立場の弱い人への献身...。まさに偉人と言われる方は神の如き人生を送られるようです。

当時大流行していた疫病(コレラ)から地域を救うため、銚子で開業していた若き医師のスポンサーとなり、
今の東大医学部でその予防法を学ばせ、銚子でのコレラ蔓延を防いだ...という記述もありました。コロナ騒動
収まらぬ中、偉人の足跡の中にも感染症との戦いがあったこと初めて知り、その偉大さ改めて...。


下がるほど...。

2020年05月03日 | 日記・エッセイ・コラム

下がるほど、人は見上げる藤の花...。銚子駅近く、妙見様(日蓮宗の名刹)にて、臥竜の藤と呼ばれる
藤棚を見て参りました...。見に行った...というよりは、通過した...と言う方が適切かもしれません。本来
であれば今の季節、この臥竜の藤を見物に沢山の方々が集っていたであろう場所(今年の藤祭りは中止です)

最近は事務所から、銚子駅くらいまでの範囲には歩いていく事にしております。(運動不足解消のために...)
先日、駅前に用事があり、懐かしい雰囲気に誘われるように、境内を通過した、と言う次第であります。
この妙見様に幼稚園が併設されており、私はここに通っておりました...(45年前の事ですが..)

臥竜(がりゅう)の藤、縁起を見ますと、この藤はもともと京都御所にあったとか。品種は野田藤...。
大阪の福島区野田地区、日本三大名藤の一つに数えられる銘木。時代は南北朝時代と書いてありましたので、
今から700年くらい前...。京都から大阪に運ばれ、海路銚子へ...。関西と銚子の深い縁、このこと後日に...。

50のおっさんが、幼稚園時代の事などお恥ずかしい限りですが、冒頭の句(下がるほど...)、園長先生や
住職の方々に良く聞かされていたな...と懐かしく。虚勢を張るな、何事も謙虚であれ...。緊急事態を前に、
感情剥き出しのぶつかり合いが多くなり、心が疲弊している今...。身に染みる句であります。

サヨリ

2020年05月02日 | 銚子の魚

そろそろ春が終わってしまう...。旬のサヨリとサワラ掲載しようと思い探しておりましたが、なかなかタイミング
が合わず...。携帯のメールに、入船・水揚げ時間の、目安の連絡が入るのですが、ちょっと早過ぎた...、事務所に
戻って一仕事終えてから行こう...。行ってみると今度は遅すぎた...。そこにずっといれば良いのですが...。

仲間にお願いし、写真撮ってもらえば良い事なのですが、ブログ開始から写真は自ら撮ったものだけを掲載する...。
大したルールは無いのですが、写真は自分で...。少ないながら(自らが勝手に決めた)ルールの一つであります。
臨場感とでもいうのでしょうか。実際にそこで見る...。写真だけでは伝わらない、何かがあるのです...。

念願のサヨリ...。茨城県・大洗方面の漁師さん方が銚子港で水揚げしたもの...。銚子港・春の風物詩であります。
そろそろサヨリ漁も終わり、これからキハダマグロやカツオ、入梅イワシの季節になって参ります。俗世間の
混乱をよそに、魚たちは季節を感じているようです(最近は、ちょっと?かなり?間違えることもありますが...)

サヨリ...。過去に何度か掲載しました。銚子では、少なくとも私が育った海辺の50代以上は、セイランボウ...と。
何故セイランボウと呼ぶのか、いまだにわかりませんが、20代までは時に岸壁へ大量に押し寄せてくる面白い魚。
そして今、旬の春に丸干しで、お酒の肴に最高の逸品...。非常に味わい深い魚です...。