以前から叫ばれ続けておりました...、多様性...。横文字でいうとダイバーシティー...。水揚げ(選別前)の
風景見ながら、多様性...と言う言葉が浮かんで参りました...。漁船にはすべて記録装置が装備されており、
北緯~、東経~...、網を入れた時間は~時で、引き揚げたのは~時...。一目瞭然になっております。
この風景に見える魚は、ある日の同じ時刻、同じ場所にいた...。そこに運良く(悪く?)、人間様が船で来て
網を入れ、捕らえられた...。回遊魚もいれば、地魚もいる...。彼ら(彼女ら)は、その海域が心地良かった
からそこにいた。(エサが無い、汚染物質が充満している等)居心地が悪かったら、その場からいなくなる...。
堂塔の木組みは、木のクセ組み。と高名な宮大工の棟梁の言葉を掲載したことがあります。左右に曲がった
クセのある木。単独では使い物にならずとも、組み合わせることにより、真っすぐな木だけを使った建物に
比べ強度が増すのだそうです。多様な種が存在している海も、この例えに同じ...。こちらは豊かさの指標として。
クジラしかいない海。イワシしかいない海。想像できますか? 様々な種がいて、互いに何らかの関係を持ち
ながらそこで共存している訳であります。多様性の話題、またいずれ...。写真、チダイにホウボウ...、腹に丸い
模様の魚は...マトウダイ。サン・ピエールという高貴な別名を持つ、フレンチのフルコースに出てくるお方です。