船は何故、海の上に浮かんでいられるのか?...浮力が働いているからです...。航海中に波を受けても簡単に
沈まないのは何故か?...、復元力があるからです。海に浮き、簡単に沈まないよう緻密な設計がなされ、それ
を可能にする計算し尽くされた船の形や仕組み...。本当にお見事...なのです。
さらに、機能性だけでなく美しさ...。仕事柄、船舶関係の方々にも良くお会いしますが、船の安全に徹底的な
配慮を施すことは当たり前で、その上に美しさを求める...。仕事に対する誇り、美意識...、様々な心意気を
感じ、なるほど日本の造船業は世界に冠たる産業なんだ...と、改めて感じております。
最近、私の周囲で聞こえてくること、情報の非対称性...。上記、船のバランス、美意識等に関係するものと
思っております。非対称性...、要するに売り手と買い手、貸し手と借り手の間にある情報がバランスしていなと
転覆します(不都合が起こる...)売り手がマイナス情報隠せば、買い手は、まがいものを掴まされる。そんな例え。
粗悪品、まがいもの掴ませたって、売ったもの勝ち...。こういう意見もあるかもしれない、ちょっと前にも
そんな騒動が...。そんな非対称の状況は...、モラル・ハザード(責任感、倫理観の欠如)と呼ばれるようです..。
そこに船が、整然とかつ美しさを備えて停泊している姿...。時節柄、ある種の戒めに見えております。