写真、アジの干物...。もちろんアジは銚子港にて水揚げされたもの。一般的にアジは近海の岩礁等に居付いて
いるキアジ(黄金アジとか各地で様々な名前があります)が最上で、銚子で水揚げされる回遊性のクロアジは
少々水っぽく、一段味が落ちると言われてますが...。これは好みの問題と言うことで...。
朝8時頃に揚がったアジが速やかに処理され、夕方には御覧のように干されております。結局、干物でも、
その他加工品でも、“鮮度”の良いものは美味しい...。これ実感しております。干物は、魚の水分を適度に抜いて、
うま味を際立たせること...。鮮度抜群のクロアジ...、少々水っぽいかな...程度の問題、解決です。
市販の干物の殆どは機械を使って屋内にて冷風乾燥等により製造されていると思います。天日干しなど、屋外で
太陽光や風で乾かすのが一番美味しいと思いますが、広域流通するような商品は衛生面を考えれば、機械・屋内
に成らざるを得ない(虫とかゴミの付着とか)先般の安全と安心の論法に従えば、安全を取らざるを得ないのです...。
写真は漁師さんが自分で作っている干物。むろん食品製造許可を有し、必要な衛生対策は講じておりますが、
広域に流通せず、お客さんと製造者の信頼関係があり、対面で販売(安心の領域)..。夜干し、一夜干し、様々な
呼び名ありますが、厳密な区分は不明ながら、味付けも含めて、“いい加減”...であります。