俗にあんこうの七つ道具と呼ばれているものがあります。身と皮の他、肝(アンキモ)、胃袋、エラ、卵巣、ほほ肉を指すのが一般的のようです。何度か掲載しておりますが、銚子には“あんこう尽くし”料理で有名な割烹旅館NYさんがあり、写真もそのNYさんのご主人が捌いたもの。素人では、なかなかここまで処理出来ません。そんな方がいるので、写真右のような珍味も味わえます。これがあんこうのヒレ。独特の食感です。要するにあんこうは捨てるところが無いということであります。良い素材があって、その素材を知り抜いたプロの料理人の方がいる。我々は食通でも何でもありませんが、銚子に住んでいるという事だけで、これら美味しいものに度々出会う事が出来ます。明日から3月。あんこう鍋の季節は終りに近づき、また春がやって参ります。花筏さんの作品も桜に変り、風の匂いも変って参りました。全身・五感で季節を感じながら、私の銚子生活もこの春で丸二年を迎えます。