昨日の続き。金さえ払えば何でも食える。確かにそうなのかもしれませんが、農作物の成長を見守り、自ら汗を流して、腹をすかして食べるご飯は格別であります。当日はマキの“かまど”で炊いたご飯と、地元で取れたやまと芋、ウリの漬物をご馳走になりましたが、最高に美味しかったです。それに地元の豚肉、注文を受けてから採って来たトウモロコシ。トマト...。こういうイベントの醍醐味であります。さて写真の小民家。本当に素晴らしいです。私、近代的な建造物よりもこういった小民家に心を動かされ、いずれこういうところで生活してみたいと思っております。この小民家は大原幽学記念館の隣に建っており、大原幽学ゆかりの家だそうです。大原幽学(おおはらゆうがく)は名古屋の出身ですが、江戸時代にこ旭を中心として農村改革運動を指導した偉人であります。経済と道徳の調和を解いた“性学(せいがく)”を唱えました。また農業協同組合のルーツと言われる先祖株(せんぞかぶ)組合など、農民が自活出来るような様々な方策を実践し多大な成果を上げた。と記念館に有りました。余談ですが、私が大学時代、その大学の学長先生は文学部の出身で、専門は江戸時代の農政、特に大原幽学研究の第一人者だと在学中に聞きました。地元にいながら何も知らなかったのですが、その時はじめて大原幽学の名を聞きました。それからずっと気になってはおりましたが、今回はこれまた何かのご縁だったのでしょう。道徳と経済の調和“性学” 今、大原幽学の思想は大きな注目を浴びておりますが、その性学の思想に金を払えば何でも食える。は有りません。